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「授乳のたびに、赤ちゃんの頭が汗でびっしょり」
「抱っこしている腕も、赤ちゃんの背中もベタベタ…」
一生懸命飲んでいる姿はかわいいけれど、汗の量が多いと「大丈夫かな」と心配になりますよね。
先に結論をお伝えすると、授乳中の汗は、飲むことが赤ちゃんにとって全身を使う運動だからというのが主な理由です。元気でよく飲み、体重も順調に増えていれば、多くは心配いりません。ただし、汗と一緒に「息が苦しそう」「すぐ疲れて飲めない」などの様子があるときは、小児科に相談しましょう。
この記事では、授乳中に汗をかく理由、小児科に相談したいサイン、赤ちゃんとママ・パパが快適に授乳するための対策をまとめました。
この記事でわかること
- 赤ちゃんが授乳中に汗をかく理由
- 様子見でよい汗と、小児科に相談したいサイン
- 授乳中の汗対策(冬の暖房・抱っこの密着も)
- 授乳する側の汗・暑さ対策
赤ちゃんが授乳中に汗をかく理由

①飲むことは「全身運動」
赤ちゃんにとって、母乳やミルクを飲むのは、口やあごだけでなく全身の力を使う大仕事です。大人が運動すると汗をかくのと同じように、一生懸命飲むほど体温が上がり、汗をかきやすくなります。
②体温調節がまだ未熟
赤ちゃんは生まれたときから、大人とほぼ同じ数の汗腺を持っています。ただし、汗腺の働きは2〜3歳ごろまで発達の途中です。新陳代謝が活発で体温も高めなので、少し体温が上がっただけでも汗をかきやすいのです。
③抱っこで体が密着している
授乳中は、抱っこする人の体温が赤ちゃんに直接伝わります。とくに頭や背中は腕や体に密着しているので、熱がこもって汗をかきやすくなります。
④頭は熱がこもりやすい
赤ちゃんは体に対して頭が大きく、血流も多い部分です。体温が上がると、頭から汗を出して熱を逃がします。授乳中に頭だけびっしょりになるのは、このためです。
様子見でよい汗と、相談したいサイン
授乳中の汗は多くの場合、生理的なものです。ただし、汗が多いことに加えて次のような様子がある場合は、心臓などの病気が隠れていることもあるため、念のため小児科に相談しましょう。
| 様子見でよいことが多い | 小児科に相談したい |
|---|---|
| よく飲み、飲み終わると満足そう | 飲むのに時間がかかる、途中ですぐ疲れて飲めない |
| 呼吸がいつもどおり | 授乳中に息が荒い・苦しそう |
| 体重が順調に増えている | 体重の増え方が少ないと言われた |
| 顔色がよく、機嫌もよい | 顔色や唇の色が悪い、ぐったりしている |
| 汗は授乳中や寝入りばなが中心 | 熱がある、汗と一緒にほかの症状がある |
小児科に相談したい目安
- 授乳のたびに大量の汗をかき、息が苦しそう
- 飲む量が減った、飲むのに疲れてしまう
- 体重が増えにくい、健診で指摘された
- 顔色が悪い、唇が紫っぽい
- 生後3か月未満で38℃以上の熱がある(すぐに受診)
夜間や休日で受診するか迷うときは、こども医療電話相談(#8000)で相談できます。「いつもと違う」と感じたら、迷わず相談してください。
赤ちゃんが授乳中に汗をかいたときの対策

汗をかいたまま放っておくと、体が冷えたり、あせもやかゆみ、頭皮のニオイの原因になったりします。授乳中だけでなく、お昼寝のあとの汗にも気を配ってあげましょう。
①ガーゼで押さえるように拭く
授乳が終わったら、頭や首、背中の汗を、やわらかいガーゼでこすらず押さえるように拭いてあげましょう。首のしわは汗やミルクがたまりやすいので、ていねいに。汗が多い日は肌着を替えると快適です。
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②授乳クッションで密着を減らす
腕だけで抱っこして授乳すると、体温が赤ちゃんに伝わりやすくなります。授乳クッションを使うと、赤ちゃんとの間に少しすき間ができ、熱がこもりにくくなることがあります。抱っこする人の首・肩・腕の負担が軽くなるのもうれしいポイントです。
腕と赤ちゃんの頭の間に、ガーゼやタオルを1枚はさむだけでも、汗を吸ってくれて快適になります。
授乳クッションとしても使える抱き枕タイプなら、授乳後は体を支える枕として使い回せます。
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授乳クッションの上で、赤ちゃんを寝かせたままにしないでください。やわらかいクッションに顔が埋もれると、窒息の危険があります。眠ったら、平らで硬めの寝床に移しましょう。
③冬は暖房と厚着を見直す
冬は「寒くないように」と、赤ちゃんに厚着をさせたり、部屋を暖めすぎたりしがちです。そこに抱っこの密着と飲む運動が重なると、冬でも授乳中に汗びっしょりになることがあります。
- 冬の室温は20〜23℃前後、湿度は40〜60%を目安にする
- 授乳の前に、ベストやおくるみなど1枚脱がせる
- 抱っこする人も厚手のニットやフリースは避け、薄手の服で
- 暖房の風やヒーターの近くで授乳しない
④頭はやさしく、1日1回洗う
汗や皮脂を放っておくと、思った以上にニオイが強くなることがあります。ただし、洗いすぎは頭皮の乾燥やかゆみの原因になります。シャンプーは1日1回を目安に、ベビー用のソープをよく泡立て、指の腹でやさしく洗いましょう。とくに乾燥しやすい冬は洗いすぎに注意です。
首や体のあせも・かぶれが気になる場合は、こちらも参考にしてください。
授乳する側の汗対策も忘れずに
授乳中は、赤ちゃんだけでなく、抱っこする側も汗をかきやすい時間です。産後はホルモンの変化で汗をかきやすくなる人もいます。無理なくできる方法を取り入れてみてください。
- 授乳前に水分をとる:汗と母乳で水分が失われやすいので、手の届くところに飲み物を
- 腕を冷やしておく:授乳前に、水で濡らしてしぼったタオルで自分の腕を冷やす
- 汗を吸う服を選ぶ:綿など吸湿性のよい素材の授乳服やインナーを
- 汗拭き用のタオルを近くに:授乳後すぐに自分の汗も拭けるように
保冷剤を使う場合はタオルで包んでから使い、赤ちゃんの肌に直接当たらないようにしてください。赤ちゃんの頭を冷やしすぎるのは避けましょう。
寝ている間の汗が多くて気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。
授乳中の汗のよくある質問
Q. ミルクでも母乳でも同じように汗をかきますか?
どちらも、飲むときに全身の力を使うので汗をかくことがあります。哺乳びんの乳首の穴の大きさが合っていないと、飲むのに力が必要になり、汗をかきやすいこともあります。月齢に合ったサイズか確認してみましょう。
Q. 授乳中の汗が片側だけ多いのは?
抱っこしている腕に触れている側は、熱がこもって汗が多く見えることがあります。左右で抱っこを替えて様子を見てください。抱っこと関係なく気になる場合は、小児科に相談しましょう。
Q. 授乳後、汗で体が冷えないか心配です
汗をかいたままにすると、汗が乾くときに体が冷えることがあります。授乳後に汗を拭き、背中が濡れていたら肌着を替えてあげると安心です。
まとめ:授乳中の汗は「拭く・密着を減らす・暖めすぎない」
- 授乳中の汗は、飲むことが全身運動だから。多くは心配いらない
- 息が苦しそう・すぐ疲れて飲めない・体重が増えにくいときは小児科へ
- 汗はガーゼで押さえて拭き、こまめに着替えを
- 授乳クッションやタオルで密着を減らす(クッションで寝かせたままにしない)
- 冬は暖房と厚着を見直し、授乳前に1枚脱がせる
毎日の授乳は、赤ちゃんにも抱っこする人にも大仕事です。少しの工夫で、お互いに快適な時間にしていきましょう。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。赤ちゃんの症状が気になる場合は、小児科の医師にご相談ください。
