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「夜中に汗びっしょりで目が覚めて、パジャマを着替えた」
「冬なのに、朝起きると背中や首がじっとり湿っている」
寝汗がひどいと、眠りが浅くなるうえに「何かの病気かも」と不安になりますよね。
先に結論をお伝えすると、寝汗の多くは「寝室の温度・寝具・寝る前の習慣」と「ストレスによる自律神経の乱れ」で起こります。ただし、発熱や体重減少をともなう寝汗が続く場合は、病気が隠れていることもあるため、早めに医療機関に相談することが大切です。
この記事では、寝汗の原因の見分け方から、季節ごとの対策(とくに暖房・電気毛布を使う冬の寝汗)、受診を考える目安まで、順番にわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 「心配いらない寝汗」と「注意したい寝汗」の見分け方
- 寝汗がひどくなる主な原因(ストレス・更年期・飲酒など)
- 冬の寝汗を減らす寝室・寝具の整え方
- 寝汗で受診を考えたい目安
まずチェック:その寝汗は心配いらない?
人は眠りにつくとき、体の内部の温度(深部体温)を下げるために汗をかきます。そのため、寝汗そのものは誰にでもある自然な体の働きです。
問題になるのは、着替えが必要なほどの寝汗が続く場合です。次の表で、自分の寝汗がどれに近いか確認してみてください。
| 状態 | よくある例 | 考えたいこと |
|---|---|---|
| 心配が少ない | 暑い夜・厚着・飲酒した日だけ汗をかく | 寝室の温度、寝具、寝る前の習慣を見直す |
| 様子を見つつ対策 | 忙しい時期や生理前、更年期の年代で寝汗が増えた | ストレスケア、生活リズム、婦人科への相談も検討 |
| 早めに受診 | 原因に心当たりがないのに毎晩着替えるほど/発熱・体重減少・せきなどもある | 内科で相談する(下の「受診の目安」を確認) |
寝汗がひどくなる主な原因
①寝室が暑い・布団のかけすぎ
いちばん多いのが、寝ている環境が暑すぎるケースです。夏の熱帯夜だけでなく、冬の暖房のつけっぱなし、電気毛布・こたつでの寝落ち、毛布と羽毛布団の重ねすぎでも、体の熱が逃げずに汗をかきやすくなります。
②ストレスによる自律神経の乱れ
本来、眠っている間はリラックスをつかさどる副交感神経が優位になります。ところが、悩みやストレスを抱えていると、寝ている間も緊張モードの交感神経が働いたままになり、汗をかきやすくなることがあります。
寝汗とは別に、寝ている間や起きたときに冷たい汗が出る場合は、冷や汗と脂汗の違いも参考にしてください。
「また汗で目が覚めるかも」という不安そのものが緊張を生み、寝汗を増やしてしまう悪循環もあります。気にしすぎず、できる対策から一つずつ試していきましょう。
緊張したときの汗の仕組みは、こちらの記事でも解説しています。
③寝る前のお酒

お酒を飲むと血管が広がって体が温まり、アルコールを分解する過程でも熱が生まれます。寝る直前にたくさん飲むと、夜中に汗をかいて目が覚めやすくなります。寝酒は一時的に寝つきをよくしても、夜中に目が覚めやすくなるなど眠りの質を下げるとされています(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」)。忘年会や新年会が続く時期は、とくに気をつけたいポイントです。
④更年期・生理前のホルモンの変化
女性の場合、生理前や更年期には女性ホルモンのバランスが変わり、自律神経にも影響が出やすくなります。更年期には、手足は冷えているのに顔・首・胸まわりだけ汗をかくという人もいます。
このような汗はベタつきやすく、寝具にニオイが残りやすいのも悩みの一つです。寝汗と一緒に、ほてり・のぼせ・気分の落ち込みなどが続くときは、婦人科で相談してみましょう(参考:厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト「更年期症状」)。
⑤体調の変化や病気
思い当たる原因がないのに寝汗が続く場合は、体調の変化が関係していることもあります。寝汗が出ることがある病気として、次のようなものが知られています(出典:MSDマニュアル家庭版「大量発汗」)。
- かぜ・インフルエンザなどの感染症:熱が下がるときに汗をかきやすい
- 甲状腺の病気(バセドウ病など):日中も汗をかきやすい、動悸、体重減少など(参考:日本内分泌学会「バセドウ病」)
- 結核:長引くせき・微熱・だるさをともなうことがある(出典:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「結核」)
- 血液の病気(リンパ腫など):発熱や体重減少と一緒に寝汗が続くことがある(出典:国立がん研究センター がん情報サービス「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」)
- 睡眠時無呼吸症候群:大きないびき・日中の強い眠気をともなうことがある(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」)
このほか、飲んでいる薬の影響で汗が増えることもあります。寝汗だけで病気を判断することはできないので、気になる症状があれば自己判断せず医師に相談してください。
冬の寝汗を減らす寝室と寝具の整え方

「冬なのに寝汗をかく」という人は、寒さを防ごうとして温めすぎていることがよくあります。汗をかいたあとに体が冷えると、かぜをひいたり、寒さで目が覚めたりする原因にもなります。
暖房は「寝る前に温め、寝るときは弱く」
エアコンは寝る前に部屋を温めておき、寝るときは温度を下げるか、タイマーで切れるようにしておくのがおすすめです。暖房をつけると空気が乾燥しやすいので、加湿器や濡れタオルで湿度を保つと、のどの乾燥対策にもなります。
電気毛布は「布団を温める道具」と考える
電気毛布や布団乾燥機は、寝る前に布団を温めておき、眠るときはスイッチを切るか「弱」にすると寝汗をかきにくくなります。一晩中つけっぱなしにすると、汗をかいて体の水分が失われやすくなります。電気毛布などで手足を温めすぎると、熱が逃げにくくなり眠りの質が下がることもあるとされています(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」)。
重ねる順番と素材を見直す
毛布は「掛け布団の上」に重ねると、熱がこもりすぎず保温しやすいと言われています(素材によって向き不向きがあります)。フリースやポリエステルの毛布は汗を吸いにくいので、汗をかきやすい人は、肌に触れる部分を綿やウールなど吸湿性のある素材にするとムレにくくなります。
パジャマは厚さより「吸湿性」で選ぶ
もこもこの厚手ルームウェアやフリースのまま寝ると、汗を吸わずに肌がじっとり濡れたままになりがちです。パジャマは綿やガーゼなど汗を吸いやすい素材を選び、寒ければ布団側で調整しましょう。
寝汗の量そのものが気になる方には、グンゼの「寝るテコ」シリーズのような、吸水性を意識した素材のパジャマも選択肢です(素材や仕様は商品ごとに異なるため、購入前に商品ページで確認してください)。
夏の寝汗対策:冷感・速乾の寝具を使う
夏の寝汗は、エアコンの温度設定と寝具の素材で大きく変わります。接触冷感で吸放湿性のある敷きパッドは、寝苦しさを感じにくくするアイテムとして定番です。
アイリスオーヤマの冷感敷きパッドは、ひんやりした肌ざわりに加えて、吸放湿わたを使った仕様とメーカーで説明されています。ニトリの「Nクール」シリーズなども人気があります。
寝汗のニオイ移りが気になる方は、季節を問わず洗い替えしやすい抗菌防臭タイプの枕カバーを用意しておくと、こまめに交換できて清潔を保ちやすくなります。
寝る前の習慣でできる寝汗対策

- お風呂は寝る1〜2時間前に:入浴で上がった体温が下がるタイミングで眠りやすくなります。熱すぎるお湯や寝る直前の長風呂は避けましょう(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」)。
- 寝る前にコップ1杯の水を:寝汗で失われる水分を補います。冬は乾燥しやすく、のどが渇いていることに気づきにくいので意識して飲みましょう。
- お酒・辛いもの・カフェインは控えめに:とくに寝る直前は避けると安心です。
- 起きる時間をそろえる:生活リズムが整うと、自律神経のリズムも整いやすくなります。
- 寝る前はリラックスタイムに:スマホを置いて、ゆったりした音楽や好きな香り、ゆっくり息を吐く呼吸などで気持ちを落ち着けましょう。
汗をかいたあとに足がつる人は、水分やミネラルの不足が関係していることもあります。
こんな寝汗は受診を考えて
寝室や寝具を見直しても寝汗が減らない場合や、ほかの症状がある場合は、内科で相談してみましょう。
受診の目安
- 思い当たる原因がないのに、着替えるほどの寝汗が続く
- 発熱が続く、または微熱がくり返す
- 食事量は変わらないのに体重が減ってきた
- せき・たんが長引く(参考:厚生労働省「長引く咳や体のだるさに隠れている『結核』を正しく知ろう」)、首やわきの下にしこりがある
- 動悸、強いだるさ、大きないびきや日中の強い眠気がある
気分の落ち込みや不眠が続き、ストレスが強いと感じる場合は、一人で抱え込まず、心療内科やかかりつけ医に相談してください。子どもの寝汗が心配な場合は、まず小児科に相談しましょう。
参考:冬のパジャマはどの素材がいい?寝汗・乾燥肌・寒がり別の選び方
寝汗のよくある質問
Q. 冬なのに寝汗をかくのはおかしいですか?
おかしくありません。冬は暖房や電気毛布、布団の重ねすぎで寝床の中が暑くなりやすく、汗をかく人は多くいます。まずは寝室の温度と寝具を見直し、それでも続く場合や発熱などがある場合は受診を考えましょう。
Q. 寝汗で夜中に目が覚めたらどうすればいいですか?
濡れたままだと体が冷えるので、タオルで汗を拭き、乾いたパジャマに着替えましょう。枕元に替えのパジャマとタオル、水を用意しておくと、すぐに眠りに戻りやすくなります。
Q. 寝汗で頭や首だけ濡れるのはなぜですか?
頭や首は汗をかきやすい場所で、枕と接して熱がこもりやすい部分でもあります。頭の汗が多い人は、こちらの記事も参考にしてください。
Q. 寝汗のニオイが寝具に残ります。どうすればいいですか?
枕カバーやシーツはこまめに洗い、冬でもしっかり乾かすことが大切です。汗のニオイが冬に強くなる理由と対策は、こちらでまとめています。
まとめ:寝汗はまず「寝室・寝具・寝る前の習慣」から見直す
- 寝汗そのものは自然な体の働き。問題は着替えるほどの量が続くとき
- ストレスや更年期で自律神経が乱れると、寝汗が増えることがある
- 冬は暖房・電気毛布・布団の重ねすぎによる「温めすぎ」に注意
- パジャマや肌に触れる寝具は、吸湿性のある素材を選ぶ
- 発熱・体重減少・長引くせきなどがあれば、早めに内科へ
寝汗は、寝る環境を少し整えるだけで楽になることが多い悩みです。まずは今夜、暖房のタイマーと布団の枚数から見直してみてください。
参考にした情報
- MSDマニュアル家庭版「大量発汗」
- 日本内分泌学会「バセドウ病」
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「結核」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」
- 厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト「更年期症状」
- 厚生労働省「長引く咳や体のだるさに隠れている『結核』を正しく知ろう」
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。商品の価格や仕様は記事執筆時点(2026年10月)の情報です。
