暑い夏や汗をかいたときには、塩分を摂らないといけないと聞いたことがあるのではないでしょうか?
大半の人が熱中症対策として汗をかいたときに塩分を摂っているかと思いますが、
実際、塩分を適切な量を摂っているのか、また塩分を摂るタイミングはいつなのかをご紹介していきます。
汗をかいたときに塩分を摂る理由
上記でも挙げていますが、なぜ汗をかいたときに塩分を摂るのでしょうか?
まずはその理由をしっかり把握して対策をしていきましょう。
汗をかいたときに塩分を摂る理由 汗に含まれる塩分量
はじめに人間に必要な塩分量は一日1~1.5g程度とされています。
汗に含まれる塩分量は0.3%と言われていて、1ℓの汗をかいた計算だと約3gの塩分が失われます。
汗に含まれる塩分量 運動不足
一般的には運動をしていない人が1日にかく汗の量は約700mlといわれていますので、2.1gの塩分が失われてます。
しかし、一般的な日本人では日頃の食事から必要量を大幅に超えた塩分摂取量は10gと多く、汗をかいたからといって塩分補給をすると塩分過多になってしまい、高血圧の原因になります。
上記のことから、通常の汗をかいたときは塩分を摂る必要性はなく、むしろ減塩を心がけることが必要だといえます。
汗に含まれる塩分量 スポーツや運動をしている人
上記とは対照的に、運動時では発汗量が大幅に増えるので注意が必要です。
競技の種類や運動量、体調、個人差によって違ってきますが、2リットルを超えるような汗をかくこともよくあります。
汗をかいたときに塩分を摂る理由 自発的脱水症
人間の身体には、約0.9%ほどの食塩水と同じ性質の血液が循環しています。
また汗をかいた肌をなめると塩辛い味がするように、汗にはナトリウムが含まれています。
汗を大量にかくとナトリウムが失われますが、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上身体の中にあるナトリウム濃度が下がらないように自然と水を受け付けなくなります。それと同時に余分な水分を尿として排泄してしまうので、それが原因で自発的脱水症になってしまいます。この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できなくなってしまうので、それが原因で運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。
多量の汗をかいたときの適切な塩分量と塩分を摂るタイミング
多量の汗をかいたときの適切な塩分摂取量
100mlあたり0.1~0.2%の塩分(ナトリウム40~80mg )と4~8%の糖質を含んだものを摂取しましょう。
スポーツ飲料などは手軽でいいですが、自分で作る場合は、1リットルの水に対し、2gの食塩(ティースプーン半分が目安)と角砂糖を好みに応じて溶かして摂取すると効果的です。
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長時間運動を続ける場合には、血液中のナトリウム濃度が大きく低下して、熱けいれんが起りやすくなるのでナトリウム濃度を高くすることが必要です。
塩分を摂るタイミング
汗をかいたからといって一度に多量の水分を摂取してしますと消化器官に負担がかかるので、お腹がゆるくなったり、身体がだるくなる傾向があります。
以下の項目をしっかりと覚えて適切なタイミングで塩分を摂るようにしましょう。
・通常の汗が出る程度だと、水分補給だけで大丈夫
・運動を始める30分前に、250~500mlを複数回に分けて飲む
・運動中は20~30分に1回、一口~200ml程度を飲む
・運動が終わった後は、喉が渇いているからといって一気飲みはせず、減った体重分を補うように複数回に分けて飲む