本記事はプロモーション(広告)を含みます。
先に結論
- 手袋の中の汗臭さは、内側にたまった汗・皮脂と湿気が一因。使ったら中までよく乾かす
- ウール・アクリル・フリースなどは、洗える表示があれば30℃以下の水でやさしく洗える。本革は基本的に水洗いせず、拭き取りと陰干しで手入れする
- 手袋を替えても手のひらの汗が多くて困るなら、手汗そのものの対策や皮膚科への相談を
冬の通勤や自転車で手袋をつけっぱなしにすると、外したときの中のニオイが気になることがあります。手袋は指の形に袋状になっているため、汗と湿気が逃げにくいアイテムです。
ただし、ニットやフリースは家で洗えるものがある一方、本革を同じように洗うと硬くなることがあります。この記事では、ニオイの原因と見分け方、素材別の手入れ、蒸れを防ぐ使い方を順番に解説します。
この記事でわかること
- 手袋の中が汗臭くなる・蒸れる理由
- 臭うのは手か、手袋かの確認ポイント
- 素材別(ウール・アクリル・スマホ対応・合皮・本革)の手入れ早見表
- 洗える手袋の洗い方と、洗えない革手袋の手入れ
手袋の中が汗臭くなる・蒸れる理由
汗と皮脂をエサに菌が増える
汗は本来ほぼ無臭で、汗の成分をエサに雑菌が増えることでニオイが出ると説明されています。冬は厚着で蒸れやすく、家で洗いにくい衣類が多いことも、ニオイが残る一因とされています(出典:花王 My Kao「冬こそ汗のニオイに注意!衣類の防臭・消臭対策」)。手袋の内側は手の汗と皮脂がつきやすく、指先は外したあとも乾きにくい部分です。
素材によって、汗の吸い方がちがう
繊維の混用率を計算するときの基準として消費者庁の規程が定める「公定水分率」は、毛15.0%、綿8.5%に対し、アクリル(ポリアクリルニトリル系)2.0%、ポリエステル0.4%です(出典:消費者庁「繊維製品品質表示規程」)。化学繊維は、毛や綿に比べて水分を含みにくい素材といえます。天然の皮革は吸湿性がよく、手袋や革靴は手足から出る水分を吸って革がふくらむと説明されています(出典:日本皮革産業連合会 今井哲夫「皮革の特性」)。
汗を吸いにくい素材は手のまわりがベタつきやすく、汗を吸う素材はそのぶん中に湿気がたまります。どちらの場合も、使ったあとに乾かすことがニオイ対策の基本です。
臭うのは手?手袋?ニオイの出どころを確かめる
| 確かめ方 | 手袋側の可能性 | 手側の可能性 |
|---|---|---|
| 洗って乾かした手袋 | ニオイがなくなる | つけるとすぐ臭う |
| 手袋をしていないとき | 手は特に臭わない | 手のひらがいつも汗ばんでいる |
| スマホや紙 | 特に問題はない | 汗で画面が反応しにくい、紙がしめる |
表は目安で、両方が関係することもあります。手側に当てはまる人は、手袋の手入れとあわせて手汗の対策も見直しましょう。
医療機関に相談したい目安
- 寒い日でも手のひらの汗がしたたるほど出て、日常生活に困る(皮膚科)
- 手がいつも湿っていて、皮むけ・あせも・かゆみをくり返す(皮膚科)
- 手袋をした部分が赤くなる、かゆい、ブツブツができる(皮膚科)
- 急に汗が増えた、手だけでなく全身の汗が多い、ほかの体調の変化もある(内科など)
日本皮膚科学会は、手のひらや足のうらは精神的な緊張で多量に汗をかくことがあり、重い例では汗がしたたり落ちるほどになると説明しています。湿った手足はあせもができたり、カビや細菌の感染を起こしやすくなったりするとされています(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「原発性局所多汗症の症状は?」)。全身の多汗症には、感染症や内分泌代謝異常、神経の病気に伴うものもあるとされています(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「多汗症とはどんな病気ですか?」)。
手袋をしたところだけ荒れる場合は、かぶれ(接触皮膚炎)も考えられます。日本皮膚科学会は、繊維製品の着色剤やゴム製品の薬品などがアレルギー性の接触皮膚炎を起こすことがあり(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「日常品による接触皮膚炎(かぶれ)」)、革製品などに含まれる金属が汗で溶け出してかぶれを起こすこともあると説明しています(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「金属、歯科材料による接触皮膚炎(かぶれ)」)。その手袋はいったん使うのをやめ、皮膚科に相談しましょう。
洗える?洗えない?素材別の手入れ早見表
まず手袋のタグやパッケージの洗濯表示を確認します。ライオンは、家庭で洗えることが書かれていないものは基本的に洗えないとしたうえで、スマホ対応タイプも含め、アクリルなどのニットやフリースの手袋は洗えると説明しています(出典:ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」)。
| 素材 | 手入れの基本 | 注意点 |
|---|---|---|
| ウール・カシミヤ | 洗える表示なら、30℃以下の水で押し洗い | もみ洗い・お湯で縮むことがある |
| アクリル・フリースなどの化繊 | 表示に従い、手洗いか洗濯機の弱水流コース | 濃い色は単独で洗う |
| スマホ対応(導電糸入り) | 洗える表示があれば、化繊と同じように洗う | 漂白剤は使わない |
| 合成皮革 | 洗える表示なら弱水流か押し洗い | ベタつき・ヒビ割れがあれば洗わない |
| 本革(表面がなめらか) | 乾いた布で拭き、陰干し | 水洗い・熱で硬くなることがある |
| スエードなど起毛の革 | 専用ブラシでブラッシング | 水洗いは避ける |
なお、洗濯表示の円の記号(商業クリーニング)は、本革と毛皮を除く繊維製品が対象です(出典:消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」)。本革の汚れが落ちないときは、皮革製品を扱うクリーニング店に相談しましょう。
ウール・アクリル・スマホ対応手袋の洗い方

- 色落ちを確かめる:濃い色は、洗剤の原液を目立たないところにつけ、5分後に白い布で押さえます。色が移るなら単独で洗います。
- 指先を前処理する:汚れやすい指先に原液をつけ、キャップの角などで軽くたたきます。
- 30℃以下の水でやさしく洗う:手洗いは全体を押し洗い、指先はつかみ洗い。洗濯機なら小さめの洗濯ネットに入れ、弱水流のコースで洗います。
- 脱水は短く:短時間の脱水か、タオルにはさんで水気を取ります。
- 形を整えて陰干し:指を1本ずつ軽く引っ張って形を整え、風通しのよい日陰で干します。
ライオンは、もみ洗いやこすり洗いは縮みや型くずれの原因になるため避けるよう書いています。伸びやすい素材は平干し、伸びにくい素材は小物干しやペットボトルに立てて干す方法が紹介されています(出典:ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」)。色落ちの確かめ方は花王の案内によるものです(出典:花王 My Kao「マフラー、ニット帽、手袋、ファーの上手な洗い方」)。
スマホ対応の手袋に漂白剤は使わないでください。導電性の繊維が反応して、発泡したり、変色や穴あきが起きたりすることがあるとされています(出典:ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」)。
指先が乾ききる前にしまうと、湿気が残ってニオイの原因になります。指先を触って、ひんやりした湿り気がなくなるまで乾かしましょう。
革・合皮の手袋のニオイ対策と手入れ

本革は「洗わずに拭く」が基本
花王は、革手袋は洗えないため、乾いたタオルで汚れを拭き取るよう案内しています。撥水加工などがしてある革で汚れが気になるときは、おしゃれ着用洗剤を水4Lに10mlの割合で薄めた液にタオルをひたし、固く絞って拭きます。そのあと、きれいな水で絞ったタオルで2〜3回拭いて陰干しします。水がしみこむ革は水拭きを避けます。乾いたら革用オイルを薄くのばし、から拭きします(出典:花王 My Kao「マフラー、ニット帽、手袋、ファーの上手な洗い方」)。
ストーブ・ドライヤーで乾かさない
日本皮革産業連合会の資料では、皮革はぬれた状態の熱に弱く、いったん変性すると硬く、もろくなり、修復できないとされています。水にぬらして乾燥すると縮んで硬くなり、乾燥しすぎると収縮が大きくなるとも説明されています(出典:日本皮革産業連合会 今井哲夫「皮革の特性」)。
雪や雨でぬれたときは、水滴を払い、タオルでたたくように水分を吸い取ってから、風通しのよい日陰で乾かします。熱源の近くに置いたり、ドライヤーで乾かしたりするのは避けましょう(出典:ライオン Lidea「「天然皮革衣類」の上手なお手入れ方法」)。
合成皮革は表示と傷み具合を確認
合成皮革は、洗える表示があっても、表面にベタつきやヒビ割れがあれば洗うのはやめるよう案内されています。洗う場合は弱い水流か押し洗いにし、日陰で自然乾燥させます。回転式の衣類乾燥機や、熱源の近くで乾かすのは避けます(出典:ライオン Lidea「「合成皮革衣類」の上手なお洗濯方法」)。
手袋を蒸らさない・臭わせない使い方
| 工夫 | 理由・ポイント |
|---|---|
| 手を洗って、よく拭いてからつける | 手のぬれや汚れを持ち込まない |
| 暖かい室内や電車では外す | 中に汗と熱をこもらせない |
| 外したら風通しのよい場所に置く | ポケットやかばんに入れっぱなしにしない |
| 複数を交互に使う | 中まで乾いてから使える |
| 薄手のインナー手袋を重ねる | 汗をインナーで受け止め、洗いにくい手袋に移しにくくする |
花王は冬の汗のニオイ対策として、すぐ洗えるインナーで汗を吸い、アウターに移さないことを挙げています(出典:花王 My Kao「冬こそ汗のニオイに注意!」)。衣類についての説明ですが、手袋でも同じ考え方が使えます。インナー手袋は洗いやすい薄手のものを選び、こまめに洗いましょう。
長くしまうときは、汚れを落としてから両手を重ねてたたみ、ウールの手袋には防虫剤を入れます(出典:ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」)。革の手袋は、ビニールで包むと表面がベタついたり色が移ったりすることがあるため、布や紙で包むほうがよいとされています(出典:日本皮革産業連合会「皮革の特性」)。
参考:ニット・コートが臭う原因と対策|洗えない冬服のニオイの取り方
手袋の洗濯・手入れに使えるおしゃれ着用洗剤
洗える手袋の洗濯と、撥水加工など表面加工のある革手袋の拭き取りには、中性のおしゃれ着用洗剤が使えます。水がしみこむ革には使わず、目立たない部分で色落ちを確かめてからにしましょう。
エマール リフレッシュグリーンの香り(雑貨)
花王のおしゃれ着用の洗濯用合成洗剤です。花王は手袋の洗い方で、指先の前処理や革手袋の拭き取りに「エマール」を使う方法を紹介しています(出典:花王 My Kao「マフラー、ニット帽、手袋、ファーの上手な洗い方」)。荒れ性の人や原液で使う場合は、炊事用手袋を使うよう書かれています(出典:花王「エマール リフレッシュグリーンの香り 本体」製品情報)。
洗剤は、手袋に残った汗や皮脂の汚れを落とすためのものです。手汗そのものを抑えるものではありません。価格は販売店や時期によって変わるため、リンク先で確認してください。
手袋のニオイのよくある質問
Q. 革手袋を洗濯機や手洗いで洗ってもいいですか?
洗える表示がない本革の手袋は、水洗いを避けましょう。乾いた布で拭き、落ちない汚れは皮革製品を扱うクリーニング店に相談してください。
Q. 毎日使う手袋は、どのくらいで洗えばいいですか?
ライオンは、手袋はいろいろな所に触れて汚れやすいため、こまめな洗濯をすすめています(出典:ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」)。ニオイが気になる前に洗う習慣をつけると、汚れがたまりにくくなります。
Q. 手袋を替えても、すぐ汗でびっしょりになります
手汗が多く日常生活に困るときは、多汗症の可能性もあるため皮膚科に相談してみてください。急に汗が増えた、全身の汗も多い、ほかの体調の変化もある場合は、内科などにも相談しましょう。
まとめ:手袋のニオイは「素材に合わせて手入れし、中までよく乾かす」
- 手袋の中のニオイは、内側にたまった汗・皮脂と湿気が一因
- 洗った手袋をつけてもすぐ臭うなら、手汗の対策も
- ニット・フリース・スマホ対応は、洗える表示があれば30℃以下の水で押し洗い。スマホ対応に漂白剤は使わない
- 本革は水洗いせず拭き取りと陰干し。ストーブやドライヤーで乾かさない
- 外したら風通しのよい場所へ。複数の交互使いやインナー手袋も役立つ
まずは今夜、使った手袋をかばんから出して、風通しのよい場所で乾かしてみてください。
参考にした情報
- ライオン Lidea「「手袋」のお洗濯!」
- ライオン Lidea「「天然皮革衣類」の上手なお手入れ方法」
- ライオン Lidea「「合成皮革衣類」の上手なお洗濯方法」
- 花王 My Kao「マフラー、ニット帽、手袋、ファーの上手な洗い方」
- 花王 My Kao「冬こそ汗のニオイに注意!衣類の防臭・消臭対策」
- 日本皮革産業連合会 今井哲夫「皮革の特性」
- 消費者庁「繊維製品品質表示規程」
- 消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「多汗症とはどんな病気ですか?」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「原発性局所多汗症の症状は?」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「日常品による接触皮膚炎(かぶれ)」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「金属、歯科材料による接触皮膚炎(かぶれ)」
- 花王「エマール リフレッシュグリーンの香り 本体」製品情報
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。商品の価格や仕様は記事執筆時点(2026年10月)の情報です。
