身近に体臭が酸っぱい人がいたことはありませんか?
もしかしたら自分の体臭も酸っぱいニオイがしているかもしれません。
普通の汗臭さとは違うニオイ。もしかして病気?と感じる人もいるのではないでしょうか?
今回は体臭が酸っぱくなる原因と対策についてご紹介します。
体臭が酸っぱい原因
あまりにも体臭が酸っぱいともしかして病気なのではと疑ってしまいますが、必ずしもそうだとは限りません。
最もピークに達するのが20代と言われており、新陳代謝が活発で老廃物となって皮脂や古い角質が排泄された状態が原因となります。
角質などが原因
体臭が酸っぱくなってしまう原因には、皮膚の表面に付着している皮脂、垢や角質の汚れ、ホコリやフケなどが汗と混ざって細菌が増殖し、その細菌によって分解や酸化が促されることで酸っぱい臭いが発生します。
また、皮脂や角質などは細菌にとっては大切な栄養素となり、これらが多い方は臭いが強くなる傾向にあり、体質によっては汗の一部にアンモニアが含まれていることもあり、これも酸っぱい臭いの原因になります。
体毛が原因
また、毛は臭いを吸着する性質があり、体毛が多く生えている方の場合は毛からも臭いを発することがあります。
上半身から順に見ていくと頭皮の皮脂は細菌が繁殖しやすく、フケは細菌の栄養分となり臭いが発生しやすい環境にあります。
特に髪の毛には臭いを吸着したり濃縮する性質があるため、原因となる物質が付着すればいつまでも臭いを発し続けるので注意が必要です。
各パーツの炎症が原因
耳が中耳炎や外耳炎などの病気にかかっている場合をはじめ、耳垢が溜まっている場合も細菌の繁殖と共に臭いを発します。
鼻は蓄膿症や鼻炎などになると濃汁による臭いが生じるほか、鼻が詰まって口呼吸が増えると乾燥して唾液が不足して自浄作用が低下することで臭いが強くなります。
口は食べかすなどを細菌が分解や発酵させることで臭いが発生し、こちらも唾液の量が大きな鍵を握り乾燥するなどして不足するとにおいが強くなります。
汗腺などの分泌腺が原因
脇の下や生殖器の周辺には汗腺や分泌腺が集中しており、たんぱく質や脂肪など臭いの原因物質が多く含まれた汗をかく場所です。
アポクリン腺から分泌される汗は粘り気が強いだけではなく、塩分が少ないため細菌が繁殖したり発酵しやすい環境にあるためワキガの原因となり強い悪臭を放ちます。
足は他の部位と同じように細菌による臭いが発生するだけではなく、歩くことによる摩擦で乾燥した皮が僅かに剥がれ落ち、これが細菌の栄養となってしまいます。
体臭はこれらの臭いが幾重にも複雑に積み重なり、独特の強烈な臭いを構成しています。
体臭が酸っぱい時に考えられる病気
原因が以上のような新陳代謝の活発な年代、体毛が多いなど明らかな場合はシャワーやお風呂にしっかり入って生活感を保ち続けるならばさほど気にする必要はありませんが、症状によっては病気の可能性もあるのでチェックしておきましょう。
アセトンが原因
糖尿病に罹患すると初期の頃は甘い臭いがする一方で、症状が進行するとやがて糖の代謝が行われにくくなると脂肪が代わりにエネルギーとして使用されるようになると、酸っぱい臭いを持つアセトンが発生します。
アセトンとは血液と共に全身を巡るため、吐いた息や尿に加えて体臭も放ちます。
また、糖質を制限する過度なダイエットを行った時にも体内の糖が足りなくなり、糖尿病と同じように脂肪が代わりにエネルギーとして使用されアセトンを発生させてしまいます。
胃に障害が発生している
胃に何らかの障害がある場合には、酸っぱい胃酸の臭いがすることがあります。
これらの体臭が酸っぱいときの対策は、何と言っても清潔にするのがいちばんでシャワーやお風呂にしっかり入ることが大切です。
また、前述のように細菌は皮脂や角質を栄養にして分解したり発酵するため、その原因を作らせないためにスキンケアをしっかりして余計な皮脂や角質汚れが無い状態になることも必要です。
さらに念を入れるならば、殺菌作用のあるスプレーやロールオンなどを使用し、臭いの原因を根本から絶つというのもひとつの方法です。
アポクリン腺からの分泌液が原因の場合は汗腺除去手術などを行い、根本から解決する方法もあります。