子育ての悩み

赤ちゃんが鼻づまりで夜寝ない!苦しそうなサインと寝かせ方

赤ちゃんが鼻づまりで夜寝ない!苦しそうなサインと寝かせ方

先に結論

  • 鼻水の色より先に、呼吸・飲み・おしっこ・機嫌を見る。くちびるが紫色、ゼーゼーして呼吸が苦しそうなときなどは、ケアより先に119番です
  • 夜のケアは「寝る前や授乳の前に鼻水を取る」「部屋を加湿する」「鼻の入口をやさしくふく」の3つ
  • 寝かせるときは、1歳未満はあお向け・硬めの寝具・顔のまわりに物を置かない。頭を高くしようとタオルや枕を入れるのはやめましょう

赤ちゃんはミルクや母乳を飲むときに鼻で呼吸するため、鼻がつまると飲む量が減ることがあります(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。夜に何度も起きたり、寝つけなかったりするのは、鼻づまりで苦しいからかもしれません。

この記事でわかること

  • すぐ119番・夜間でも受診・様子見と#8000の3段階
  • 呼吸・飲み・おしっこ・機嫌のチェック表
  • 寝る前・授乳前の鼻水ケアと、部屋の加湿のしかた
  • 鼻づまりがあっても守りたい、1歳未満の寝かせ方

鼻水の色より先に確認|すぐ119番のサイン

次のようなときは、鼻のケアより先に119番で救急車を呼んでください:くちびるの色が紫色、顔色が明らかに悪い、激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、激しい下痢や嘔吐で水分が取れず食欲がなく意識がはっきりしない、嘔吐が止まらない、激しいおなかの痛みで苦しがる、便に血がまじった、手足が硬直している、けいれんが止まらない・止まっても意識がもどらない、意識がない(返事がない)またはおかしい(もうろうとしている)、生まれて3か月未満の乳児の様子がおかしい(出典:厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」、総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」)。

同じ消防庁の資料では、お母さんやお父さんから見て、いつもと違う・様子がおかしい場合も、すぐ119番の対象とされています。

「呼吸が苦しそう」はどんな様子?

群馬県の資料では、呼吸困難の徴候として次のものが挙げられています(出典:群馬県「子どもの救急ってどんなとき?~せき・息が苦しい時」)。

  • 呼吸が速い
  • 走ったあとのように肩で息をする
  • 息を吸うときに、肋骨の間や下、鎖骨の上、のどの下がくぼむ(陥没呼吸)
  • 息を吸うときに胸がくぼみ、おなかだけがふくらむ(シーソー呼吸)
  • 鼻の穴がヒクヒクする
  • 苦しくて横になれない

群馬県は、こうした様子があるとき、また、せき込んで止まらないときは、早めに救急外来を受診するよう案内しています。さらに、厚生労働省の119番の目安「激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう」「呼吸が弱い」に当たるとき、くちびるが紫色、または顔色が明らかに悪いときは、受診を待たずに119番です。

RSウイルス|重症化しやすい月齢と流行の時期

RSウイルスに初めてかかった乳幼児の約7割は鼻水などの症状だけで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、ゼーゼー(喘鳴)や呼吸困難が出てきます。生後6か月以内にかかると細気管支炎や肺炎など重症化することがあり、早産児や、心臓・肺、神経・筋、免疫不全などの基礎疾患がある子もとくに注意が必要です。生後1か月未満では症状がはっきりせず、無呼吸発作を起こすことがあるとされています(出典:厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」)。呼吸が弱い・止まる、くちびるが紫色、顔色が明らかに悪いときは119番です。呼びかけに反応がないときは119番通報し、呼吸を確認します。普段どおりの呼吸がない、または普段どおりか判断に迷うときは、ただちに胸骨圧迫を始め、指令員の指示に従ってください(出典:総務省消防庁「応急手当WEB講習」)。

同じQ&Aでは、近年は夏にピークがみられるとされています。冬だけの病気と考えず、鼻水に加えて咳やゼーゼーが出ていないか、夜も気にかけてください。

主治医の指示を優先したい子

  • 早産で生まれた子、心臓・肺などに持病のある子
  • 「熱が出たら」「咳が出たら」など、医師から受診の指示を受けている子

この記事の目安より、主治医の指示を優先してください。

夜間でも受診か、朝まで様子見か|3段階のチェック表

119番のサインがなければ、次は「夜間でも受診するか」を考えます。見るのは呼吸、飲み(母乳・ミルク)、おしっこ、機嫌と顔色の4つです。

段階サイン
①すぐ119番上の囲みのサイン(くちびるが紫色、ゼーゼーして呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、意識がおかしい、3か月未満の乳児の様子がおかしい など)
②その日のうちに・夜間でも受診生後3か月未満で38℃以上の熱がある。母乳・ミルクや水分がとれない、おしっこの回数が少ない(半日くらい出ていない)。下痢や嘔吐をくり返した(嘔吐が止まらない、水分が取れず意識がはっきりしないときは119番)。元気がなく、ぐったりしている(意識がはっきりしていて、顔色も悪くないとき)
③様子を見ながら、迷ったら#8000①・②のサインがなく、機嫌がよく、つらそうでない。母乳・ミルクや水分がとれて、おしっこもいつもどおり出ている。鼻づまりで寝つきが悪いが、苦しそうなサインはない

参考:①は厚生労働省・総務省消防庁、②は厚生労働省「上手な医療のかかり方」(子ども向けの資料)、長野市「熱が出たら」、宇都宮市「38度以上の熱が出た」、③は厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」の受診の目安をもとにしています。表は目安です。119番のサインがあるときは119番へ。サインがなく、休日・夜間に受診を迷うときは#8000に相談してください(受付時間は都道府県で異なります)。

「ぐったりしている」は、資料によって扱いが分かれます。厚生労働省の子ども向けの資料では時間外でも早めに受診する目安ですが、宇都宮市の資料では「意識がない」「顔色が悪い」と並んで、救急車を呼ぶ目安にも挙げられています。ぐったりして呼びかけへの反応が弱い、顔色が悪いときは、迷わず119番にしてください。

生後3か月未満で38℃以上の熱があるときは、夜間でもすぐに受診してください(出典:長野市「熱が出たら」)。この月齢は症状がわかりにくく、免疫力も低いため、重い感染症に進みやすいと説明されています(出典:神戸大学大学院医学研究科 小児科学分野「3ヶ月未満の児の発熱への対応」)。熱を測るときは、体温計の種類による違いも知っておくと役立ちます。

参考:赤ちゃんの体温計 おでこ・脇・耳の違いと選び方

#8000は「119番のサインがないとき」の相談先

119番のサインがなく、休日・夜間に受診するか迷うときは、子ども医療電話相談#8000で小児科医や看護師に相談できます。休日・夜間の相談窓口で、受付時間は都道府県で異なります(出典:厚生労働省「子どもの症状は♯8000」)。119番のサインがあるときは、#8000を待たずに119番です。

朝になったら小児科・耳鼻科へ相談したいとき

呼吸がしづらく眠れないときは、受診の目安です。激しい咳やゼーゼーがあり呼吸が苦しそう、または呼吸が弱いときは119番です。119番・夜間受診のサインがなく、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが続く、寝ているときによくいびきをかくといった場合は、世田谷区の資料で受診の目安とされています。熱があって元気がなく鼻水が出るときは小児科、熱はないが鼻水が続くときは耳鼻科が一例として挙げられています(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。鼻水の色が気になっても、まず表の4つのサイン(呼吸・飲み・おしっこ・機嫌と顔色)を確認しましょう。

寝る前と授乳前に鼻水をとる|短く、やりすぎない

夜の寝室にともるスタンドの明かり。赤ちゃんが鼻づまりで夜寝ないときの寝る前のケア

鼻をかめない小さな子は、鼻水をふき取るか、家に鼻水吸引器があれば吸ってあげると楽になるとされています(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。厚生労働省の子ども向けの資料でも、咳のときの家でのケアに鼻の掃除・鼻汁吸引や加湿が挙げられています(出典:厚生労働省「上手な医療のかかり方」(子ども向けの資料))。

赤ちゃんは飲むときに鼻で呼吸するので、寝かせる前や授乳の前に鼻水を取っておくと、楽になることがあります。海外の小児病院の家族向け資料では、吸うなら授乳・お昼寝・寝る前がよく、授乳のすぐ後は吐くことがあるので避けるよう案内されています(参考:Children's Healthcare of Atlanta「Bulb suctioning」)。

  • 使う回数・1回の時間は、吸引器の取扱説明書に従う
  • 取れない鼻水を追いかけて何度も吸い直さない
  • 痛がる・血が出る・泣いて嫌がるときは、無理に続けない

参考:鼻水吸引器は電動と手動どっち?赤ちゃんに合う選び方と使い方(吸引器の種類と吸い方の注意)

鼻の入口は、やさしくふき取る

鼻の入口に見えている鼻水は、やわらかいガーゼやティッシュでやさしくふき取ります。鼻をいじって粘膜を傷つけ、鼻血を出してしまう子は、鼻水がよく出ているなど鼻に不快を感じていることが多いとされています(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。強くこすらないようにしましょう。

参考:鼻のかみすぎで鼻の下がヒリヒリ・赤いときの対処法

部屋を加湿する|湿度の目安と加湿器の置き場所

乾いた空気や冷たい空気は、鼻の粘膜の刺激になることがあります。ぬれたタオルをかけたり加湿器を使ったりして湿度を上げ、室温20〜23℃・湿度50〜60%がよいといわれています(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。数字は一つの目安です。温湿度計を寝室の赤ちゃんの手が届かない場所に置くと、夜の乾き具合がわかります。

加湿器はやけどに注意:加湿器から出る蒸気に触れたり、倒して熱湯を浴びたりしてやけどをすることがあります。床に置く加湿器は、子どもの手が届かない場所に置くか、安全柵などで囲みましょう(出典:消費者庁「Vol.572 暖房器具やスチーム式加湿器でのやけどに注意!」)。

買うときは、高温蒸気への対策機能があるものや、転倒しても熱湯がこぼれにくいものを検討するよう勧められています。手入れは取扱説明書どおりに行います。

参考:部屋が乾燥する原因と加湿器の選び方|4方式の違いと手入れ

鼻づまりでも寝かせ方は「あお向け・硬めの寝具」

鼻がつまっていると、頭を高くしたほうが楽そうに見えるかもしれません。それでも1歳未満の赤ちゃんの寝かせ方は、いつもと同じルールを守ります。

守ること内容
あお向けに寝かせる1歳になるまでは、寝かせるときはあお向けに。医学上の理由でうつぶせ寝をすすめられている場合を除く
硬めの寝具体が沈み込みにくく、傾斜のない、安定した硬さの布団やマットレスを使う。柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスは避ける
顔のまわりに物を置かないぬいぐるみやタオル、電気コードなど、口や鼻を覆ったり首に巻きついたりする物を置かない
掛け布団は使わない顔にかかると窒息のリスクがあるため、1歳になるまでは掛け布団を使わず、スリーパーなどの着るものや空調で温度を調整する
赤ちゃん専用の寝床添い寝で大人が寝込んでしまう、体で圧迫してしまうことがないよう、できるだけベビーベッドで

出典:こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」、消費者庁「Vol.640 就寝時の窒息事故に注意しましょう」(掛け布団の行は、より新しいこども家庭庁の案内に合わせています)

頭を高くしようとして、タオルや枕、クッションを頭や体の下に入れないでください。寝具に傾斜をつけることも避けます。顔のまわりの物や柔らかい寝具は、窒息につながるおそれがあります。

世田谷区の資料では、鼻水や咳があるときは、横になるより座った姿勢のほうが呼吸しやすいことがあるとされています。起きている間は本人が楽な姿勢で過ごし、眠ったら寝床にあお向けに寝かせましょう。苦しくて横になれない様子なら、早めに受診しましょう。ゼーゼーして呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、くちびるが紫色のときは119番です。

また、赤ちゃんのそばにいる人がたばこを吸うことは、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発症率を高くすることがわかっています(出典:こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」)。

夜中にもう一度確認したいこと|手洗いと接触を減らす工夫

夜中の授乳やおむつ替えのときに、次の点をさっと確かめます。

  • 呼吸:胸やのどの下がくぼんでいないか、ゼーゼーしていないか
  • 飲み:母乳・ミルクを飲めているか(授乳の回数や量をメモ)
  • おしっこ:おむつがぬれているか(替えた回数をメモ)
  • 顔色・機嫌:くちびるの色、ぐったりしていないか

メモがあると、受診や#8000で様子を伝えやすくなります。RSウイルスは主に接触と飛沫で広がるため、流水と石けんでの手洗いが重要で、症状がある人はできるだけ乳幼児との接触を避けることが発症予防につながるとされています(出典:厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」)。鼻水をふいたあとも手を洗いましょう。

参考:赤ちゃんが授乳中に汗をかく原因と対策

参考:子どもの熱に冷却シートは意味ある?冷やす目安と注意

参考:赤ちゃんの加湿器の置き場所とやけど・転倒の防ぎ方

参考:赤ちゃんのよだれかぶれの拭き方とワセリンの使い分け

赤ちゃんの鼻づまりでよくある質問

Q. 抱っこだと寝るのに、布団に置くと起きてしまいます

起きている間に抱っこで楽そうにしているのはかまいません。ただ、眠ったら赤ちゃん専用の寝床にあお向けで寝かせます。大人が抱っこしたまま、または添い寝で一緒に寝込んでしまわないよう気をつけましょう。置く前に鼻水をふき取っておくのも一つの方法です。

Q. 鼻水が黄色や緑色なら、夜でも受診したほうがいい?

鼻水の色が気になっても、まず呼吸・飲み・おしっこ・機嫌と顔色を見て、表の②に当たれば夜間でも受診、①なら119番です。どれにも当たらず元気なら、朝になってから小児科や耳鼻科に相談しましょう。119番のサインがなく、休日・夜間に迷うときは#8000に相談できます。

Q. 加湿器は寝ている間つけっぱなしでいい?

製品の取扱説明書に従ってください。つけたまま寝るなら、手やコードが届かない場所に置き、湿度が上がりすぎていないか温湿度計で確かめます。

まとめ:色より呼吸。寝かせ方はいつもどおり、あお向けで

  • くちびるが紫色・顔色が明らかに悪い・ゼーゼーして呼吸が苦しそう・呼吸が弱い・意識がおかしいなどは、ケアより先に119番
  • 生後3か月未満で38℃以上の熱、母乳やミルクが飲めない、おしっこが少ない、下痢や嘔吐をくり返した、ぐったりしているときは夜間でも受診(嘔吐が止まらない、ぐったりして反応が弱い・顔色が悪いときは119番)
  • どれにも当たらず元気なら様子を見て、119番のサインがなく休日・夜間に迷うときは#8000(受付時間は都道府県で異なる)
  • 夜のケアは、寝る前と授乳前の鼻水ケア、加湿(加湿器はやけどに注意)、鼻の入口をやさしくふく
  • 1歳未満はあお向け・硬めの寝具・顔のまわりに物を置かない。タオルや枕で頭を高くしない

まずは今夜、寝かせる前に鼻水をふき取り、部屋の湿度を確かめてみてください。眠ったあとも、呼吸と顔色をときどき見てあげましょう。

参考にした情報

※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。情報は記事執筆時点(2026年11月)のものです。

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