子育ての悩み

鼻水吸引器は電動と手動どっち?赤ちゃんに合う選び方と使い方

鼻水吸引器は電動と手動どっち?赤ちゃんに合う選び方と使い方

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先に結論

  • 家で毎日のように使うなら電動(据え置き型は家で、ハンディ型はお出かけにも)。今回紹介する電動2製品は、メーカー表示の「管理医療機器」と認証番号を確認しています
  • たまに使う・まず試したいなら手動(口で吸うチューブ式やスポイト式)。安く、力加減を手で調節できます
  • どれを選んでも「強く・長く吸うほどよい」わけではありません。長く吸い続けず、痛がる・血が出るときはやめます

鼻水吸引器は、自分で鼻をかめない赤ちゃんの鼻水を取ってあげる道具です。ただし、呼吸が苦しそう・顔色が明らかに悪いときは、吸引器より先に119番です。今回紹介するS-504の取扱説明書には「医師または医療従事者の指導のもと」使用するよう書かれています。使い始める前に小児科か耳鼻科で相談し、その指導と説明書に従ってください。

この記事でわかること

  • 119番・すぐ受診・#8000のサイン
  • 電動2種・手動2種の違い(比較表)
  • 使うタイミングと、やりすぎない吸い方
  • 洗い方と、タイプ別の電動吸引器2つ

鼻水吸引器より先に確認|119番・すぐ受診・#8000のサイン

次のようなときは、鼻水を吸うより先に119番で救急車を呼んでください:くちびるの色が紫色、顔色が明らかに悪い、激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう、呼吸が弱い、嘔吐が止まらない、激しい下痢や嘔吐で水分が取れず食欲がなく意識がはっきりしない、手足が硬直している、けいれんが止まらない・止まっても意識がもどらない、意識がない(返事がない)またはおかしい(もうろうとしている)、生まれて3か月未満の乳児の様子がおかしい(出典:厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」、総務省消防庁「救急車を上手に使いましょう」)。

受診の目安は、月齢と症状の両方で判断します。生後3か月未満で38℃以上の熱があるときは、夜間でもすぐに受診してください。この月齢は症状がわかりにくく免疫力も低いため、夜間でもすぐに受診が必要と説明されています(出典:島根県「しまね子どもの急病ハンドブック 熱が高いとき」、神戸大学大学院医学研究科 小児科学分野「3ヶ月未満の児の発熱への対応」)。

急ぐ度合いサイン
119番嘔吐が止まらない。激しい下痢や嘔吐で水分が取れず、食欲がなく意識がはっきりしない(ほかのサインは上の囲み)
夜間でもすぐに受診生後3か月未満で38℃以上の熱
すぐに受診水分を受けつけない、おしっこが半日くらい出ないなどの脱水症状がある。せき・鼻水・下痢・吐き方がひどく、ぐったりしている(119番のサインがないとき)
熱があるとき:2時間以内を目安に受診(千葉市の区分)熱があり、黄色や緑色の鼻水・たんのからんだせきが出る。熱があり、耳を痛がる・耳だれがある
早めに受診・相談鼻づまりで眠れない・飲みにくそう。呼吸がいつもより速い。新生児で鼻水が黄色っぽい。熱があって元気がない。鼻水・鼻づまりがずっと続く

参考:119番の行は厚生労働省・総務省消防庁、受診の行は島根県、千葉市消防局、世田谷区、釧路赤十字病院、Nationwide Children's Hospitalの資料。千葉市の行は、救急受診ガイド「発熱(こども)」で「2時間以内をめやすに」受診とされる症状です。表は目安で、119番のサインがなくても心配なときは受診するか#8000に相談してください。

119番のサインがあるときは、#8000を待たずに119番です。サインがなく、休日・夜間の受診や対処に迷うときは、子ども医療電話相談#8000で小児科医や看護師に相談できます。受付時間は都道府県で異なります(出典:厚生労働省「子どもの症状は♯8000」)。

RSウイルスは、生後6か月以内にかかると細気管支炎や肺炎など重症化することがあり、早産児や心臓・肺に持病のある子はとくに注意が必要とされています。厚生労働省のQ&Aでも、呼吸が苦しそうなときや水分がとれないときは受診を検討するよう案内されています(出典:厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」)。このうち激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそうなときは119番、水分がとれないときはすぐに受診してください。

主治医の指示を優先したい子

  • 早産で生まれた子、心臓・肺などに持病のある子
  • 「熱が出たらすぐ来るように」など、医師から指示を受けている子
  • 鼻の手術を受けた子、鼻の通り道について医師から説明を受けている子

この記事の目安より、主治医の指示を優先してください。電動吸引器の添付文書でも、アデノイド肥大・鼻の粘膜の腫れ・生まれつき鼻の通り道が狭い場合などは使用しないこと、疑われる場合は医師に相談することとされています(出典:シースター「メルシーポット S-504」添付文書)。

鼻水吸引器4タイプの違い|電動2種と手動2種の比較表

テーブルに置いたティッシュの箱。赤ちゃんの鼻水吸引器を電動と手動で選ぶ前に

電動はコンセントで使う据え置き型と電池でも動くハンディ型、手動には大人が口で吸うチューブ式やスポイト式があります(手で押す手動ポンプ式もあります)。

タイプ区分の例向く家庭音・手入れ・持ち運び電源価格の目安
据え置き電動管理医療機器(電動式可搬型吸引器)家でほぼ毎日使う動作音あり。洗う部品が多めACアダプター9,760円(S-504の一例)
ハンディ電動管理医療機器(電動式可搬型吸引器)帰省・外出先でも使いたい動作音あり。洗う部品は少なめのものも乾電池(USB給電できるものも)7,980円(S-505の一例)
口で吸うチューブ式製品ごとに箱・公式で確認たまに使う。まず安く試したい音がしない。分解して洗う不要商品・販売店により異なる
スポイト式製品ごとに箱・公式で確認外出先でさっと使いたい音がしない。軽い不要商品・販売店により異なる

※電動の価格は2026年11月時点の楽天市場の一例(税込)です。時期や店舗で変わります。電動の区分は今回確認した製品のもので、同じタイプでも製品により異なります。

「吸引力が強いほどよい」わけではない

電動の吸引圧は製品で違い、据え置き型のメルシーポット S-504は最高吸引圧−83kPa、ハンディ型のS-505は−58〜−77kPa(3段階)です(出典:シースター「メルシーポット S-504」、シースター「メルシーポット S-505」)。ただ、どちらも短い吸引を数回に分けるよう案内されています(出典:シースター「メルシーポット S-504」取扱説明書、シースター「メルシーポット S-505」添付文書)。数字の大きさより、弱く短く使えるか、手入れを続けられるかで選びましょう。

区分と認証番号は箱・公式の表示で確かめる

今回紹介する電動2製品は、メーカー表示の「管理医療機器」と認証番号を確認しています(S-504は303ALBZX00002000、S-505は308AGBZX00003000)(出典:シースター「メルシーポット S-504」、シースター「メルシーポット S-505」)。番号はPMDA(医薬品医療機器総合機構)の添付文書検索で調べられます。区分は製品ごとに違うため、ほかの製品は箱や公式の表示で確かめてください。

電動と手動どっち?家庭別の選び方

こんな家庭選びやすいタイプ理由
鼻水が出やすく、ほぼ毎日使う据え置き電動家に置いたまま使えて、吸引ボトルの容量も大きい
帰省・保育園帰り・車で使いたいハンディ電動乾電池で動き、片手で持てる
年に数回の鼻かぜだけ口で吸うチューブ式安く、吸う力を口で調節できる
音を怖がる子・外でさっとスポイト式・口で吸うタイプ音がしない。電源がいらない

据え置き型のS-504は10種類ほどの部品とチューブを洗うよう添付文書に書かれ、ハンディ型のS-505は鼻水収集カップとシリコンノズルが中心で、吸引チューブは必要に応じて洗います(出典:シースター「メルシーポット S-504」添付文書、シースター「メルシーポット S-505」添付文書)。毎日洗って乾かせるかどうかも大事な基準です。

使うタイミングと吸い方|鼻づまりがあるときの授乳前・寝る前

赤ちゃんはミルクや母乳を飲むときに鼻で呼吸するため、鼻がつまっていると飲む量が減ることがあります(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。鼻づまりがあり吸引が必要な場合は、授乳の前・お昼寝や寝る前が一例で、授乳の後は吐くことがあるので避けるよう、米国の小児病院の家族向け資料で案内されています(出典:Children's Healthcare of Atlanta「Bulb suctioning」、Nationwide Children's Hospital「Suctioning the Nose」)。お風呂上がりは鼻水がやわらかく取りやすいと、口で吸うタイプの製品についてメーカーがQ&Aで案内している例があります(出典:丹平製薬「ママ鼻水トッテ」)。

やりすぎない:短く、浅く、回数は説明書どおりに

  1. 体を安定させる:赤ちゃんの頭が動かないよう支え、大人は座るなど安定した姿勢で操作します
  2. ノズルは入口に軽く当てる:鼻の奥に無理に入れません(出典:PMDA「電動鼻水吸引器ハンディ」添付文書)
  3. 反対側の鼻はふさがない:両方の鼻がふさがった状態で吸うと耳に負担がかかります(出典:シースター「メルシーポット S-504」取扱説明書)
  4. 短く吸う:S-504・S-505はどちらも1回3〜4秒を目安に数回に分け、5秒以上続けません
  5. 強さは製品の方法で調整する:S-505はボタンで3段階を切り替え、低いレベルから段階的に上げます。S-504に段階の切り替えはなく、ノズルで鼻の穴をぴったりふさぐと吸引力が徐々に上がり、離すとすぐ下がるため、ノズルを動かして調整します(出典:S-504取扱説明書、S-505添付文書)
  6. 取りきろうとしない:取れない鼻水を追いかけて何度も吸い直しません

使う回数と1回の時間は、どちらも製品の取扱説明書に従ってください。回数の案内は資料や製品で違い、たとえば米国の小児病院の資料では、スポイト式(バルブシリンジ)は鼻が痛くならないよう1日3回までとされています(出典:Children's Healthcare of Atlanta「Bulb suctioning」)。迷ったら小児科で聞いてみましょう。

痛がる・血が出る・赤く腫れたら中止

急に強い力で吸うと鼻の粘膜が傷つき、鼻血の原因になることがあります。鼻の中が化膿していたり傷があったりするときは使わず、鼻血をくり返すときは耳鼻科に相談するよう案内されています(出典:丹平製薬「ママ鼻水トッテ」)。電動の添付文書でも、鼻の穴に傷・炎症・出血があるときは使わず、発疹・赤み・かゆみが出たらすぐ中止して医師に相談することとされています(出典:シースター「メルシーポット S-504」添付文書)。泣いて嫌がるときは、無理に続けず時間をおきましょう。

口で吸うタイプは、家族にうつさない工夫も

口で吸うタイプは、鼻水がボトルにたまり、大人の口に入らない「ダブルチューブ方式」をうたう製品があります(出典:丹平製薬「ママ鼻水トッテ」)。RSウイルスは主に接触感染と飛沫感染で広がり、子どもを看病する保護者が感染することもあります。流水・石けんによる手洗いが重要で、症状のある大人はできるだけ乳幼児との接触を避けるよう案内されています(出典:厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」)。使う前後に石けんで手を洗い、器具はその都度洗いましょう。

使ったあとの洗い方と交換部品

  • 据え置き電動(S-504):各部品とチューブを薄めた中性洗剤に浸して洗い、消毒液などで消毒→十分に水で流して乾かす。チューブ・ノズルなどは部品だけで買えます
  • ハンディ電動(S-505):シリコンノズルと鼻水収集カップを中性洗剤で洗う。ノズル・チューブ・カップは煮沸やスチーム除菌もできると案内されています
  • 口で吸うタイプ:チューブを外して洗い、よく乾かします。煮沸や電子レンジで消毒できるかは製品で違い、同じ製品でもリニューアル前は不可という例があるため、説明書で確かめます

(出典:シースター「メルシーポット S-504」添付文書、シースター「メルシーポット S-505」添付文書、丹平製薬「ママ鼻水トッテ」)

買う前に:吸引器がなくてもできること

鼻をかめない小さな子は、鼻水をふき取るだけでもかまいません。乾燥した空気や冷たい空気は鼻の粘膜の刺激になることがあるため、加湿器やぬれたタオルで湿度を上げ、室温20〜23℃・湿度50〜60%が良いといわれています(出典:世田谷区「鼻水・鼻づまり」)。

参考:部屋が乾燥する原因と加湿器の選び方

吸引器を急いで買わなくてよい場合

  • 鼻水が少なく、ふき取るだけで飲む・眠るのに困っていない
  • かかりつけの小児科・耳鼻科で鼻水を吸ってもらえる
  • 自分で鼻をかめる年齢になってきた(片方ずつ、静かにかむ練習を)

参考:鼻のかみすぎで鼻の下がヒリヒリ・赤いときの対処法

タイプ別の電動鼻水吸引器2つ(据え置き・ハンディ)

この記事では、商品表示・メーカー公式の仕様・添付文書・価格・公的機関の情報をもとに比べています(実際に使用しての評価ではありません)。順位ではなく、役割の違う2つを選びました。手動タイプは、今回メーカー公式で区分の表示を確認できなかったため、商品としては紹介していません。

家で毎日使うなら:メルシーポット S-504(管理医療機器)

向いている人:鼻水が出やすく、家でほぼ毎日使う家庭。選んだ理由:一般的名称は電動式可搬型吸引器、医療機器認証番号は303ALBZX00002000。対象は0か月から(医師などの指導のもとで使用)、吸引ボトルは約220mL、部品はすべて外して丸洗いできると案内されています(出典:シースター「メルシーポット S-504」)。注意点:本体は約800gで家での使用向き。洗う部品が多めです。連続運転は5分まで、年1回の点検も求められています(出典:シースター「メルシーポット S-504」添付文書)。

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メルシーポット S-504(管理医療機器)

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※画像は楽天市場の販売ページより。価格・在庫・仕様はリンク先で最新情報をご確認ください。

お出かけにも使うなら:メルシーポット S-505(管理医療機器)

向いている人:帰省や外出先でも電動で吸いたい家庭。選んだ理由:医療機器認証番号は308AGBZX00003000。約290gで片手で持て、単3形アルカリ乾電池4本(別売)かACアダプターで動きます。吸引は3段階です(出典:シースター「メルシーポット S-505」)。注意点:吸引は低いレベルから始めます(出典:シースター「メルシーポット S-505」添付文書)。

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※画像は楽天市場の販売ページより。価格・在庫・仕様はリンク先で最新情報をご確認ください。

鼻水吸引器は、鼻水を取るための道具で、かぜなどの病気を治すものではありません。熱や呼吸の様子が気になるとき、鼻水が長引くときは、小児科か耳鼻科に相談してください。

参考:赤ちゃんの体温計 おでこ・脇・耳の違いと選び方

鼻水吸引器のよくある質問

Q. 新生児にも使えますか?

今回紹介した2つは、メーカーが対象年齢を0か月からとしています。ただしS-504の取扱説明書には、医師または医療従事者の指導のもとで使うよう書かれています。新生児に使う前は小児科か耳鼻科に相談し、その指導と説明書に従ってください。呼吸が苦しそうなときは119番、生後3か月未満で38℃以上の熱があるときは夜間でもすぐに受診してください。

Q. 電動と手動、両方あったほうがいいですか?

必須ではありません。まず手動を試し、毎日使うようになったら電動を考える順番でもかまいません。

Q. 交換部品はどれくらいかかりますか?

S-504用の吸引チューブは935円、ノズルコネクターは440円などで、部品だけを買えます(2026年11月時点の楽天市場のメーカー直営店の一例・税込)。汚れは説明書どおり洗浄し、亀裂・破損・劣化がある部品は交換します。

まとめ:毎日なら電動、たまになら手動。どれも「弱く・短く」

  • くちびるが紫色・顔色が明らかに悪い・呼吸が苦しそう・嘔吐が止まらないなどは、吸引より先に119番(#8000を待たない)。サインがなく、休日・夜間の受診や対処に迷うときは#8000
  • 生後3か月未満で38℃以上の熱は、夜間でもすぐに受診。水分がとれないときもすぐ受診。持病のある子は主治医の指示を優先
  • 毎日なら据え置き電動、外出先ならハンディ電動、たまになら手動
  • 区分と認証番号は箱・公式で確認。吸引力より、弱く短く使えて洗いやすいものを
  • 鼻づまりで吸うときは、授乳前や寝る前などに短く。痛がる・血が出たらやめて相談を

まずは今夜、部屋の湿度を確かめて、鼻水が少なければふき取りから。鼻づまりで吸引器を使うときは、授乳の前などに短く吸ってあげてください。

参考にした情報

※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。商品の価格や仕様は記事執筆時点(2026年11月)の情報です。医療機器は添付文書・取扱説明書をよく読んでお使いください。

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