寝ているときに暑苦しいわけでもないのに寝汗を大量にかいて目が覚めたという人も多いのではないでしょうか?
夏の暑苦しい日に寝汗をかくだけならまだしも、冬にも寝汗を大量にかいてしまうことがあります。
大量の寝汗は病気の前触れかもしれません。
今回は寝汗の原因と対策を紹介します。
寝汗は必要な生理現象
普段、人は寝ている間にコップ一杯分程度の汗をかくと言われています。
汗は主に体温調節の役割をしています。健康な人は、深い眠りにつくと体温が上がってきますので寝汗をかくことで体温を下げようと汗をかきます。
つまり寝汗をかくことは、健康でいるために必要な生理現象なのです。
しかし、寝汗が大量だと何か他に問題があるかもしれません。
寝汗がひどい!寝汗を大量にかく原因
どうして寝汗を大量にかいてしまうのかその原因を見ていきましょう。
ただ暑いだけ
厚着をし過ぎたり、羽毛布団や毛布などに長時間くるまって寝ていると体温が外に逃げず暑くなり汗をかきます。
冬に電気毛布やコタツなどで寝ていると暑くなって目を覚ました経験がある人が大半だと思います。
アルコールの摂取による寝汗
アルコールを摂取すると肝臓が働き、アルコールを分解しようと尿や汗として体外へ排出しようとします。
寝る前に大量のアルコールを摂取すると寝汗を大量にかきやすくなります。
ストレスからくるひどい寝汗
過度なストレスを感じている場合は、自律神経を乱し、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなります。
それに伴い、睡眠中の体温調節がうまくできなくなって寝汗を大量にかくことがあります。
生理前の寝汗
女性に限られますが、女の人は生理前になると寝汗をかくことがあります。
どうして生理前になると寝汗をかくかというと、生理前になると女性ホルモンの量が増減しはじめ、ホルモンバランスが不安定になることと言われています。
しかし、生理が始まり、ホルモンバランスが安定し始めると症状は改善されます。
寝汗がひどい時に考えられる病気
アルコールを飲みすぎたわけでもなく、暑いわけでもないのに寝汗がひどい。いくら寝汗対策をしても寝汗が止まらないという人は病気の可能性もあります。
毎日寝汗がひどい場合は、躊躇せず病院へ行きましょう。
・バセドウ病・・・甲状腺が必要以上に分泌される病気。体内の代謝が活発なることで、寝汗以外にも日中にもよく汗をかきます。
・自律神経失調症・・・自律神経に異常がある病気。自律神経が正常に機能していないので寝汗がひどくなります。
・結核・・・結核は昔の病気だと思われがちですが、最近でも結核にかかる人はかかります。
寝汗以外にも、せきや微熱、痰など風邪の症状に似ています。寝汗やせきが長い時間止まらなかったら結核の可能性も考えられます。
・白血病・・・白血病は血液中の白血球が腫瘍性の増殖を起こす病気。初期症状は、ひどい寝汗と疲労感です。放っておくと死に至ります。
・肝機能障害・・・病気になったときになかなか症状が出ないので「沈黙の臓器」とも呼ばれています。症状が進むと寝汗がひどく食欲がなくなります。
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毎日寝汗がひどい場合は一度病院に検診に行ってみましょう。
寝汗をかかない為の対策
特に何らかの病気が無ければ、生活面や精神面を見直すことで寝汗を抑えることが出来ます。
寝る部屋の環境が悪ければ寝つきも悪くなり、知らず知らずのうちにストレスが溜まり寝汗をかきやすい状態になるので、まずは寝やすい環境を作っていきましょう。
吸湿性パジャマを着用
寝汗対策にパジャマはとても重要です。
吸湿性パジャマで寝ることで、多少汗をかいたくらいでは気にもならないでしょう。
普通のパジャマは吸湿性が悪く、コップ一杯程度の健康な量の寝汗ですら吸収できないので、夜中に目を覚ましてしまうということもあります。
冷感布団にする
冷感布団にすることで、寝汗をすばやく発散させる他、寝返りをするたびにひんやりとした感覚になります。
寝る前にコップ1杯の水を飲む
水分を摂りすぎると、尿や汗をかきやすくなりますが、寝る前の水分を控えるのは実はよくありません。
寝る前にコップ一杯の水(500ミリリッター)を飲むことで、必要以上な寝汗をかくのを防ぎます。また、寝汗のベタつきも抑えることが出来る上に、目覚めがすっきりします。
生活リズムを整える
生活リズムがバラバラだと体のホルモンバランスが崩れ、自律神経の働きが悪くなり、その結果、睡眠の質が悪くなります。
睡眠の質が悪いとストレスが溜まり寝汗をかきやすくなります。
できれば毎日寝る時間や食事の時間を一定に保つようにしましょう。