寒い冬は汗をかきにくいですが、夏の暑い日には大量に汗をかいてしまいます。
しかし、暑くもないのに様々なシチュエーションのときに汗をかいてしまったことがある・・・という人もいるのではないでしょうか?
緊張や苦しいときにかく汗や怖かったり恥ずかしいときにかいてしまう汗を脂汗と冷や汗といいます。
「冷や汗が出る」とはよく聞くかもしれませんが、脂汗はあまり耳にしないかもしれません。
今回はその脂汗と冷や汗の違いを徹底解説していきます。
脂汗(あぶら汗)とは
脂汗は、じっとりとにじみ出る汗で身体に激痛が走ったときに強い痛みなど我慢しているときに出たり、汗をかきたくないというときに、止めたいけど、出てしまうという精神的な要因が強く関係しています。
1:緊張や興奮など精神的な要素からくる原因
2:内臓の機能不全や何かしらの病気が原因
3:副交感神経が機能してない
脂汗の病気が気になる方はこちらも合わせてお読みください。
脂汗(あぶら汗)の成分
上記でも書いていますが、脂汗(あぶら汗)はじっとりとにじみ出る汗が特徴で、主に脂肪分のまじった汗のことをいい、皮脂腺の分泌の多い額や鼻・顔やあごなどを中心に脂ぎっています。
また脂汗の主成分は主に水分で出来ており、その中に脂肪分が含まれ塩化ナトリウムや尿素、乳酸で構成されています。血液の主成分である血漿とほぼ同じ成分構成を持っています。
冷や汗とは
冷や汗とは、自律神経が出した異変を感じたときに出す汗で、とても恥ずかしかったり、恐怖を感じたときなどに出る汗のことをいい、びっくりしたときなども冷や汗に分類されます。
汗をかいているのに皮膚が冷たくなっていることから冷や汗と呼ばれています。
また上記のような、ドキッとしたときに汗が分泌されることを「精神性発汗」ともいいます。
精神性発汗については下記の記事も合わせてお読みください。
冷や汗の成分
汗の主成分は水分で脂汗と同じになります。
冷や汗は、手のひらや足の裏、額や脇など限られた部位に短時間で発汗するのが特徴です。汗腺は交感神経が多く支配しているため、緊張により交感神経が強く刺激されて発汗します。
冷や汗の場合は、皮膚の血管の収縮や鳥肌など、身体が冷えたときに起きる反応と一緒に起こることが特徴です。