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「枕カバーから、なんだか古い油のようなニオイがする…」
「家族に『お父さんの部屋のニオイ』と言われて、ドキッとした」
加齢臭は、自分では気づきにくいのに、まわりには伝わりやすいニオイです。しかも年齢のせいだと思うと、何をすればいいのかわからなくなりますよね。
先に結論をお伝えすると、加齢臭のもとは「皮脂が酸化してできるニオイ」です。だからこそ、皮脂が多い場所をやさしく洗う・衣類や寝具に皮脂を残さない・酸化を進める生活を見直すの3つで、ニオイは目立ちにくくしやすくなります。
この記事では、加齢臭がどんなニオイで、いつから始まるのか、そして今日からできる対策までを順番に解説します。
この記事でわかること
- 加齢臭はどんなニオイか、原因物質「ノネナール」とは
- 汗臭・ミドル脂臭・加齢臭の年代ごとの違い
- 男女別、加齢臭が気になり始める年齢の目安
- 冬に加齢臭がこもりやすい理由と、今日からできる対策
- 加齢臭対策のボディソープの選び方
加齢臭とはどんな臭い?よく例えられる5つのニオイ
加齢臭は人によって感じ方が違いますが、よく次のようなニオイに例えられます。
- ろうそくのロウのようなニオイ
- 古本や古いタンスのようなニオイ
- チーズのような脂っぽいニオイ
- 枯れ草・古い畳のようなニオイ
- 時間がたった揚げ油のようなニオイ
このニオイの主な原因とされているのが、「ノネナール」という物質です。ノネナールは、1999年に資生堂の研究で加齢臭の原因成分として発表されました。

資生堂の解説では、40歳を過ぎたころから皮脂の成分が変わり、「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸や、酸化した脂質(過酸化脂質)が増えてくると説明されています。これらが反応してノネナールが生まれ、加齢臭として感じられるようになります。
つまり加齢臭は、「汗」ではなく「皮脂」がもとになるニオイです。汗臭さと同じ感覚で対策しても、なかなか変わらないのはこのためです。
汗臭・ミドル脂臭・加齢臭の違い|年代で変わる体臭
体臭は、年代によって主役が入れ替わると言われています。マンダムの研究資料では、体臭を次のように整理しています。
| 体臭の種類 | 気になりやすい年代の目安 | 主な原因 | 出やすい場所 |
|---|---|---|---|
| 汗臭 | 10代半ば〜30代半ば | 汗が皮膚の菌に分解されてできるニオイ | 脇・足・背中など |
| ミドル脂臭 | 30代半ば〜40代 | ジアセチル(汗の中の乳酸などから発生) | 後頭部・うなじ |
| 加齢臭 | 50代半ば以降に本格化 | ノネナール(皮脂が酸化してできる) | 耳の後ろ・首・胸・背中 |
※出典:マンダムのプレスリリース・研究資料をもとに作成。年代はあくまで目安で、個人差があります。
30〜40代で「後頭部や首の後ろが脂っぽく臭う」と感じる場合は、加齢臭よりもミドル脂臭の可能性があります。
加齢臭はいつから始まる?男女別の目安
男性:40代ごろから。30代の「古い油のニオイ」にも注意
男性は女性より皮脂の量が多く、40代ごろから加齢臭が気になり始める人が増えます。資料によっては、ノネナールがはっきり増えるのは50代以降とされています。
また、ライオンの研究では、30代男性の体臭に「ペラルゴン酸」という、使い古した食用油に似たニオイの成分が関わっていると報告されています。年齢に関係なく、皮脂の多い人ほど早めのケアがおすすめです。
女性:40代後半〜更年期ごろから気になりやすい
加齢臭は男性だけのものではありません。女性ホルモンには皮脂の分泌をおだやかにする働きがあるため、更年期に向けて女性ホルモンが減ると、女性も加齢臭が出やすくなると言われています。
女性の場合、「自分が加齢臭なんて」と思って気づくのが遅れがちです。女性の脂臭さの原因と対策は、こちらで詳しくまとめています。
すぐにできる加齢臭セルフチェック

自分のニオイは、鼻が慣れてしまって気づきにくいものです。次の項目で、加齢臭が出やすい生活になっていないか確認してみましょう。
加齢臭セルフチェック
- 枕カバーやシーツのニオイが気になる
- シャツの襟や首まわりが黄ばみやすい
- 肉や揚げ物が好きで、野菜は少なめ
- お酒をよく飲む/タバコを吸う
- 睡眠不足や不規則な生活が続いている
- 運動はほとんどしない
- 顔や頭皮が脂っぽくなりやすい
- 40歳以上である
当てはまる数が多いほど、皮脂が酸化しやすい生活になっている可能性があります。いちばんわかりやすいのは「枕のニオイ」です。朝、枕カバーのニオイを確かめてみてください。
加齢臭が出やすい場所は「皮脂の多いところ」
加齢臭は皮脂がもとなので、皮脂腺が多い場所から出やすくなります。洗うときは、特に次の場所を意識しましょう。
| 場所 | 見落としやすいポイント |
|---|---|
| 耳の後ろ・首の後ろ | 洗い残しが多い場所。泡をのせて指でなでる |
| 頭皮・うなじ | シャンプーの流し残しにも注意 |
| 胸元・背中 | 手が届きにくく、皮脂がたまりやすい |
| 脇 | 汗のニオイと混ざると強く感じやすい |
また、加齢臭は汗やタバコ、整髪料、強い香水などのニオイと混ざると、より不快に感じられやすくなります。香りでごまかすより、もとの皮脂を落とすほうが近道です。
冬は加齢臭がこもりやすい?暖房・厚着・ニットに注意
「汗をかかない冬なら大丈夫」と思いがちですが、実は冬も油断できません。
- 暖房と厚着:電車や室内で汗ばみ、首まわりに皮脂と汗がたまりやすい
- ニット・マフラー・コート:毎日洗わないものが多く、首や襟元に皮脂がしみ込みやすい
- 入浴の回数が減る:寒くてシャワーだけ、洗髪を1日おきにする人も増える
- 部屋の換気が減る:寝室や車の中にニオイがこもりやすい
- 乾燥:肌が乾燥すると、肌を守ろうとして皮脂が増えることがある
冬はマフラーやニットの首まわり、コートの襟をこまめにケアするだけでも印象が変わります。洗えないコートは、帰宅後に風通しのよい場所にかけておきましょう。
今日からできる加齢臭対策

①体はしっかり泡立てて「素手」でやさしく洗う

加齢臭を落としたいからといって、ナイロンタオルでゴシゴシこするのは逆効果です。皮脂を取りすぎると、肌が乾燥して、かえって皮脂が出やすくなることがあります。
- ボディソープや石けんを泡立てネットでしっかり泡立てる
- 耳の後ろ・首・胸・背中など、皮脂の多い場所から泡をのせる
- 手のひらや指の腹で、なでるように洗う(背中は綿などのやわらかいタオルで)
- 泡が残らないよう、ぬるめのお湯でていねいにすすぐ

すすぎ残しは、ニオイや肌荒れの原因になります。特に耳の後ろと首の後ろは、最後にもう一度シャワーを当てるのがおすすめです。
②湯船につかって毛穴の皮脂をゆるめる
シャワーだけで済ませがちな冬こそ、38〜40℃くらいのお湯に10分ほどつかるのがおすすめです。毛穴の皮脂がやわらかくなり、洗い流しやすくなります。熱すぎるお湯は乾燥のもとになるので避けましょう。
③衣類と寝具に皮脂を残さない
体を洗っても、枕カバーやシャツに残った皮脂からニオイが出ることがあります。枕カバーは週に2〜3回を目安に替え、シャツの襟は洗う前に洗剤を直接なじませておくと落ちやすくなります。
ポリエステルの服はニオイが残りやすい素材です。洗い方のコツはこちらで解説しています。
④食事・お酒・タバコ・睡眠を見直す
脂っこい食事が多い、野菜が少ない、お酒やタバコが多い、睡眠不足が続く…。こうした生活は、皮脂を増やしたり、酸化を進めたりしやすいと言われています。
野菜や果物、魚、大豆製品などを取り入れたバランスのよい食事を心がけましょう。体臭と食べ物の関係は、こちらの記事で詳しくまとめています。
加齢臭対策のボディソープの選び方
毎日使うボディソープを見直すのも、手軽な対策のひとつです。選ぶときは、次のポイントを確認しましょう。
| チェックポイント | 理由 |
|---|---|
| 「医薬部外品(薬用)」の表示 | 殺菌成分などの有効成分が決められた量で入っており、「体臭・汗臭を防ぐ」などの効能が認められている |
| 洗浄力がおだやか | 皮脂を取りすぎると乾燥し、かえって皮脂が増えることがある |
| 保湿成分が入っている | 冬の乾燥対策にもなる |
| 香りが強すぎない | 香りと加齢臭が混ざると、不快に感じられやすい |
選択肢のひとつとして、ワキガ用クリームで知られるソーシャルテックのクリアネオからは、薬用(医薬部外品)のボディソープも販売されています。公式情報では、殺菌成分と植物由来の成分を配合し、体臭・汗臭を防ぐボディソープとして紹介されています。
ドラッグストアの一般的なボディソープより価格は高めです。価格やセット内容、定期便の条件は時期によって変わるため、購入前に公式の販売ページで確認してください。
どのボディソープでも、肌に合わずかゆみや赤みが出た場合は使用を中止し、皮膚科に相談してください。定期便で購入する場合は、回数のしばりや解約の期限・方法を申し込み前に確認しましょう。
加齢臭のよくある質問
Q. 自分の加齢臭を確かめる方法はありますか?
朝起きたときの枕カバーや、1日着たシャツの襟のニオイを確かめるのがわかりやすい方法です。耳の後ろを指でこすってニオイをかぐ方法もあります。家族に率直に聞いてみるのもひとつの手です。
Q. 香水やコロンでごまかしてもいいですか?
香りと加齢臭が混ざると、かえって強く感じられることがあります。香りを使うなら、体を清潔にしたうえで、ごく少量にとどめるのがおすすめです。
Q. 20代・30代でも加齢臭は出ますか?
ノネナールが目立って増えるのは40代以降とされていますが、30代でも皮脂の酸化による「古い油のようなニオイ」や、後頭部のミドル脂臭が気になる人はいます。年齢に関係なく、皮脂の多い場所のケアを習慣にしておくと安心です。
Q. 酸っぱいニオイや甘いニオイがするのも加齢臭ですか?
加齢臭は脂っぽいニオイが中心です。酸っぱいニオイは汗や皮膚の菌が関係していることが多く、まれに体調の変化が関係していることもあります。
医療機関への相談を考えたい目安
- 短い期間で、体臭が急に強くなった・ニオイの種類が変わった
- 甘酸っぱいニオイと一緒に、のどの渇き・尿の回数が増える・体重減少などがある
- 汗の量が急に増えた、だるさや発熱が続く
- ニオイが気になって、外出や人と会うことがつらい
まとめ:加齢臭は「皮脂ケア」で目立ちにくくできる
- 加齢臭は、皮脂が酸化してできる「ノネナール」が主な原因
- 30代半ば〜40代はミドル脂臭、50代以降は加齢臭が目立ちやすい
- 女性も更年期に向けて加齢臭が出やすくなる
- 耳の後ろ・首・胸・背中を、泡でやさしく洗う
- 冬はマフラー・ニット・枕など「洗いにくいもの」のケアがカギ
加齢臭は年齢だけで決まるものではなく、毎日の洗い方や生活で印象が変わりやすいものです。まずは今夜のお風呂で、耳の後ろと首の後ろをていねいに洗うところから始めてみてください。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。商品の情報は記事執筆時点(2026年10月)のもので、価格や仕様は変わることがあります。
