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「おでこや鼻がすぐにテカテカ、ベタベタする」
「おなかが痛いとき、じっとりした脂汗が出てきて怖かった」
脂汗(あぶらあせ)は、見た目のテカリやベタつきが気になるだけでなく、「病気のサインでは?」と不安になることもありますよね。
先に結論をお伝えすると、脂汗には「日常の脂汗」と「体の痛みや異変で出る脂汗」の2種類があります。日常の脂汗は、皮脂ケアや生活習慣の見直しで目立ちにくくできます。一方、強い痛みや胸の苦しさと一緒に出る脂汗は、すぐに医療機関へ行くべきサインです。
この記事では、脂汗の原因、注意したい病気のサインの見分け方、今日からできる対策まで解説します。
この記事でわかること
- 脂汗とふつうの汗のちがい
- 日常の脂汗が出る原因(食事・ストレス・皮脂・冬の乾燥)
- すぐに受診したい「危ない脂汗」の見分け方
- テカリ・ベタつきを目立ちにくくするスキンケアと生活習慣
脂汗とは?ふつうの汗とのちがい
脂汗とは、緊張したときや体が苦しいときなどに、じっとりとにじみ出るベタついた汗のことです。
汗そのものはほとんどが水分ですが、おでこ・鼻・あごなど皮脂の多い場所で、汗と皮脂がまざることで、ベタベタした「脂っぽい汗」に感じられます。
| 日常の脂汗 | 注意が必要な脂汗 | |
|---|---|---|
| 出る場面 | 暑いとき、辛い・熱い食事、緊張、睡眠不足 | 強い痛み、胸の苦しさ、急な体調不良 |
| 出る場所 | おでこ・鼻・あご(Tゾーン) | 顔・胸・全身にじっとり |
| ほかの症状 | テカリ・ベタつき・ニキビなど | 胸痛・激しい頭痛や腹痛・吐き気・顔色が悪いなど |
| どうする? | スキンケアと生活習慣の見直し | すぐに医療機関へ(症状によっては119番) |
脂汗と冷や汗のちがいを詳しく知りたい人は、こちらの記事で比べています。
参考:脂汗と冷や汗の違いとは?出る場面・原因・注意したいサイン
日常の脂汗が出る4つの原因

①脂っこい食事・辛いもの・お酒
揚げ物や脂身の多い肉、甘いものに偏った食事は、皮脂が増えやすくなるといわれています。辛いもの・熱い料理・アルコールは、顔や頭に汗をかきやすくします。
②ストレス・緊張

ストレスや緊張で交感神経が高ぶると、汗が出やすくなります。また、ストレスが続くとホルモンのバランスが変わり、皮脂の分泌が増えることもあります。脂汗と皮脂で毛穴がつまり、ニキビなどの肌荒れにつながることもあります。
③睡眠不足・生活リズムの乱れ
夜ふかしや睡眠不足が続くと、自律神経やホルモンのバランスが乱れ、皮脂や汗のコントロールがうまくいかなくなることがあります。
④肌の乾燥(とくに冬)
意外かもしれませんが、肌が乾燥すると、うるおいを守ろうとして皮脂が多く出ることがあるといわれています。洗顔のしすぎや、保湿不足も脂っぽさの原因になります。
冬に脂汗・テカリが増えるのはなぜ?
「冬なのに顔がテカる」「暖房の効いた部屋でじっとり汗ばむ」という人も少なくありません。冬は次のような理由で、脂汗が目立ちやすくなります。
- 暖房による乾燥:肌の水分がうばわれ、皮脂が出やすくなる
- 寒暖差:寒い屋外から暖房の効いた電車や店に入ると、顔に汗がにじみやすい
- 厚着・ニット・マフラー:首まわりや顔に熱がこもり、汗と皮脂がまざりやすい
- 鍋料理や温かい飲み物:食事中に顔や頭の汗をかきやすい
室内では上着やマフラーをはずし、加湿器や保湿で肌の乾燥を防ぐのがおすすめです。
すぐに受診したい「危ない脂汗」の見分け方

強い痛みや体の異変があるとき、体は緊張状態になって脂汗や冷や汗を出します。この場合、脂汗は「体からのSOS」です。汗の対策より、原因となっている症状への対応を優先しましょう。
| 脂汗と一緒にある症状 | 考えられる例 |
|---|---|
| 胸の痛み・しめつけ感・息苦しさ | 心筋梗塞・狭心症など心臓の病気(参考:国立循環器病研究センター「虚血性心疾患」) |
| 突然の激しい頭痛・ろれつが回らない・手足のまひ | 脳卒中など脳の病気(参考:国立循環器病研究センター「脳卒中」) |
| 激しい腹痛・くり返す吐き気 | 腸閉塞、胆石、尿路結石など |
| 手のふるえ・空腹感・ぼんやりする | 低血糖(糖尿病の治療中の人はとくに注意)(参考:MSDマニュアル家庭版「低血糖」) |
| 顔色が悪い・ふらつき・意識が遠のく | 血圧の低下、強い脱水など |
胸の痛み、突然の激しい頭痛、手足のまひ、意識がおかしいなどの症状と一緒に脂汗が出る場合は、迷わず119番に連絡してください。判断に迷うときは、救急安心センター(#7119)などに相談できます(出典:総務省消防庁「救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?」)。
早めに受診を考えたい目安
- 腹痛・頭痛・生理痛などで脂汗が出るほど痛む状態をくり返す
- 暑くないのに脂汗が出る日が続いている
- 脂汗と一緒に、動悸・体重減少・強いだるさがある
- テカリやニキビ、かゆみなどの肌荒れがひどい(皮膚科へ)
日常の脂汗を目立ちにくくする対策

①こすらず「押さえて」拭く
脂汗が気になったら、ハンカチやティッシュで押さえるように拭きましょう。ゴシゴシこすると肌が傷つき、乾燥して皮脂が増える原因になります。外出先では、あぶらとり紙や汗ふきシートも便利です。
②洗顔は1日2回、そのあと保湿
洗顔は朝と夜の2回を目安に、よく泡立ててやさしく洗います。洗ったあとは化粧水や乳液で保湿して、肌のうるおいを保ちましょう。乾燥を防ぐことが、脂っぽさ対策の基本です。おでこのニキビが気になる人はこちらも参考にしてください。
③食事と睡眠を整える
揚げ物や甘いものに偏らないようにして、野菜・魚・大豆製品などをバランスよくとりましょう。睡眠時間をしっかり確保することも、自律神経やホルモンのバランスを整えるうえで大切です。
④ストレスをためこまない
- ゆっくり息を吐く深呼吸を数回くり返す
- ウォーキングなど軽い運動で気分転換する
- ぬるめのお湯(38〜40℃)にゆっくりつかる
- 好きな音楽や映画など、リラックスできる時間をつくる
⑤顔の汗が多いなら、顔用の制汗ジェルも
顔の汗が多く、メイク崩れやテカリに困っている人は、顔用につくられた制汗ジェル(医薬部外品)を使う方法もあります。体用の制汗剤は顔には刺激が強い場合があるので、「顔用」と書かれたものを選びましょう。
顔は皮膚がうすいため、初めて使うときは少量から試してください。赤み・かゆみなどが出たら使用をやめ、皮膚科に相談しましょう。
脂汗のよくある質問
Q. 脂汗はニオイの原因になりますか?
汗と皮脂が肌に残ったままになると、皮膚の常在菌に分解されてニオイの原因になることがあります。こまめに拭いて、清潔を保ちましょう。
Q. 生理痛のときに脂汗が出るのは大丈夫?
強い痛みで脂汗が出ることはあります。ただし、脂汗が出るほどの生理痛をくり返す場合は、婦人科の病気が関係していることもあるので、婦人科に相談してみましょう。
Q. 男性のほうが脂汗をかきやすいですか?
一般に、男性は女性より皮脂の分泌が多い傾向があるため、脂っぽさを感じやすいといわれています。ただし個人差が大きく、女性でもホルモンの変化や乾燥で脂っぽくなることがあります。
まとめ:脂汗は「一緒に出る症状」で見分ける
- 脂汗は、汗と皮脂がまざってベタついた汗
- 日常の脂汗は、食事・ストレス・睡眠不足・乾燥が関係
- 冬は暖房の乾燥や寒暖差、厚着で脂汗が目立ちやすい
- 胸の痛み・激しい頭痛や腹痛と一緒の脂汗は、すぐに医療機関へ
- 日常の脂汗は「押さえ拭き・洗顔と保湿・生活習慣」でケア
汗の種類や、汗が出る仕組みを全体から知りたい人は、こちらもどうぞ。
参考にした情報
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。症状が気になる場合は医師にご相談ください。記事の内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。
