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「最近、子どもの脇からツンとしたニオイがする…」
「もしかしてワキガ?学校でからかわれたりしないかな」
子どもの体のニオイに気づくと、親としてはどう伝えればいいのか、病院に行くべきなのか、悩んでしまいますよね。
先に結論をお伝えすると、子どもの脇のニオイは成長の過程で自然に出てくることが多く、すぐにワキガと決めつける必要はありません。まずは毎日のケアを見直し、気になる点があれば小児科に相談するのが安心です。
この記事では、子どもの脇が臭くなる原因、ワキガとの見分け方の目安、家庭でできるケア、子どもを傷つけない伝え方、受診の目安までをまとめました。
この記事でわかること
- 子どもの脇が臭くなる原因(いつごろから?)
- 汗臭さとワキガのニオイの違いの目安
- 家庭でできるケアと、冬の教室・部活での注意点
- 子どもを傷つけない伝え方と、小児科に相談したい目安
子どもの脇が臭くなるのはいつから?
脇には、ほぼ全身にある「エクリン腺」と、脇や耳の中など一部にだけある「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。ワキガのニオイに関わるのはアポクリン腺で、アポクリン腺は思春期に入るころから働きが活発になります。
そのため、脇のニオイが気になり始めるのは、一般的には小学校高学年から中学生ごろが多いと言われています。体の成長には個人差があるので、早めに始まる子もいれば、高校生になってから気になる子もいます。
幼児や小学校低学年の子どもに、大人のような体臭がある、胸がふくらむ・陰毛が生えるなど体の変化が早い場合は、思春期が早く始まっている可能性もあります。この場合は自己判断せず、小児科に相談してください。
ワキガ以外にもある、子どもの脇が臭う原因

子どもの脇が臭うからといって、ワキガとは限りません。次のような原因もよくあります。
- 汗をかいたまま放置している:汗が肌や服に残り、菌が増えてニオイが出ます。
- 洗い方が足りない:自分で体を洗うようになると、脇が洗えていないことがあります。
- 服の生乾き・洗い残し:体操服やインナーに残ったニオイを、体のニオイと勘違いすることもあります。
- 汗をかきやすい体質:活発な子や、体重が増えてきた子は汗の量が多くなりがちです。
汗臭さとワキガのニオイの違い(目安)
はっきり見分けるのは難しく、最終的には医師の診察が必要ですが、目安として次のような違いが挙げられます。
| 一般的な汗臭さ | ワキガの可能性があるニオイ | |
|---|---|---|
| ニオイの印象 | すっぱい、ムワッとする | ツンとする、スパイスや鉛筆の芯のような独特のニオイと表現されることが多い |
| 出るタイミング | 運動のあと、汗をかいたあと | 汗が少ない日でも脇から感じる |
| お風呂で洗ったあと | ほとんど気にならなくなる | しばらくすると、また気になる |
| そのほかの特徴 | 特になし | 耳垢が湿っている、服の脇が黄ばみやすい、家族にワキガ体質の人がいる |
ワキガ体質は遺伝しやすく、親がワキガ体質だと子どもも同じ体質を受け継ぎやすいと言われています。ただし、これはあくまで「体質」で、悪いことや恥ずかしいことではありません。
まずは家庭でできるケア


①お風呂で脇をやさしく洗う習慣をつける
子どもは脇を洗い忘れていることがよくあります。石けんをよく泡立てて、手でやさしく洗うよう教えてあげましょう。ゴシゴシこすると肌が荒れる原因になります。お風呂上がりは、脇の水分もしっかり拭き取ります。
②汗をかいたら着替える・拭く
体育や部活のあとに着替えられるよう、替えのインナーやタオル、汗ふきシートを持たせると安心です。汗を早めに拭き取るだけでも、ニオイが気になりにくくなることがあります。
③インナーは綿など汗を吸いやすい素材に
脇に当たるインナーは、汗を吸いやすい綿や、吸汗速乾の素材がおすすめです。脇に汗取りパッドのついたインナーや、服に貼る脇汗パッドを使えば、服へのニオイ移りや黄ばみを防ぐのに役立ちます。
④冬の教室・厚着・ニットにも注意
冬は「汗をかかない季節」と思いがちですが、暖房の効いた教室や塾、厚着のまま走り回ったあとは、服の中が蒸れやすくなります。セーターやジャンパーは毎日洗わないことが多いので、冬こそ服にニオイがたまりやすい季節です。
- 室内で脱ぎやすいよう、前開きの服や重ね着にする
- インナーは毎日替え、セーターは数回着たら洗う
- 体操服は生乾きにならないよう、しっかり乾かす
⑤デオドラントを使うときの注意点
子どもにデオドラントや制汗剤を使う場合は、商品の対象年齢や使用上の注意を確認し、まずは少量を試してから使いましょう。大人向けの商品の中には、肌への刺激が強い成分が入っているものもあります。肌が弱い子、アトピー性皮膚炎などがある子は、使う前に小児科や皮膚科に相談してください。
市販の制汗剤の選び方については、大人向けですがこちらの記事で解説しています。
子どもを傷つけない「ニオイの伝え方」
思春期の子どもにとって、体のニオイを指摘されるのはとても恥ずかしいことです。言い方ひとつで、ひどく傷ついてしまうこともあります。
おすすめの伝え方
- ほかの家族がいない場所で、2人だけのときに話す
- 「大人の体になってきた証拠だよ」と成長として伝える
- 「一緒にケアの方法を探そう」と味方になる
- 親自身の経験があれば話してあげる
避けたい伝え方
- 「臭い!」「ワキガじゃない?」とストレートに言う
- 兄弟姉妹や友だちの前で話題にする
- ニオイを嗅いで顔をしかめる
- 何度もしつこく確認する
子どもが自分から「ニオイが気になる」と相談してきたときは、否定せずに受け止めてあげましょう。ニオイを気にしすぎて、学校に行きたがらない、体育を休みたがるといった様子が見られる場合は、早めに医師に相談することも大切です。
病院に相談するなら?受診の目安
子どもの体のことは、まずはかかりつけの小児科に相談するのが安心です。必要に応じて、皮膚科や形成外科を紹介してもらえます。
小児科に相談したい目安
- 幼児や小学校低学年なのに、大人のような体臭がある
- 体の成長(胸のふくらみ、陰毛など)が同年代より早い気がする
- 家庭でケアを続けても、ニオイがとても強い
- 脇に赤み・かゆみ・湿疹・痛みがある
- ニオイのことで、学校に行きたがらない・元気がない
ワキガの手術(アポクリン腺を取り除く手術)は、医師が腋臭症と診断した場合に保険が使えることがあります。ただし、成長期の子どもの手術は、体の発達や再発の可能性、傷あとなどを考えて、時期を慎重に判断する必要があります。手術を考える場合は、子どもの治療に詳しい医師とよく相談し、子ども本人の気持ちも大切にしながら決めましょう。
インターネット上の「手術ですぐ解決」といった情報だけで判断せず、費用・リスク・治療期間について、医師から直接説明を受けてください。
子どもの脇のニオイについてよくある質問
Q. 親がワキガだと、子どももワキガになりますか?
ワキガ体質は遺伝しやすいと言われていますが、すべての子どもに遺伝するわけではありません。また、体質を受け継いでいても、ニオイの強さには個人差があります。
Q. 家族のワキガのニオイが子どもにうつることはありますか?
ワキガは体質なので、人にうつることはありません。ただ、ニオイが服や寝具に移ることはあります。
参考:ワキガはうつる?うつらない理由とニオイが移ったときの対処法
Q. 子どもの脇汗が多いのも心配です
子どもは活発に動くぶん汗をかく場面が多く、脇汗が多いこと自体はよくあることです。ただ、季節に関係なく服が濡れるほど汗をかく場合は、小児科や皮膚科に相談してみましょう。脇汗が多くなる原因については、こちらでまとめています。
まとめ:子どもの脇のニオイは、あわてず・責めず・まずは相談
- 脇のニオイは、思春期にアポクリン腺が発達することで出てくることが多い
- 汗の放置や洗い残し、服の生乾きが原因のことも多く、すぐにワキガとは限らない
- 洗い方・着替え・インナー選び・冬の厚着対策など、家庭のケアから始める
- 伝えるときは2人きりで、成長として前向きに
- 早すぎる体臭、強いニオイ、肌トラブル、気持ちの落ち込みがあれば小児科へ
子どもにとって、いちばんの味方は家族です。ニオイを「困ったこと」ではなく「成長のサイン」として受け止めて、一緒にケアを考えてあげてください。
※この記事は一般的な情報をまとめたもので、効果には個人差があります。お子さまの症状が気になる場合は、小児科などの医師にご相談ください。記事の内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。
